9月18日(祝)。
再び妹たちとドライブに出かけてきました。
今年の夏の「滝めぐり」シリーズの集大成にふさわしく、
8時半に西宮を出発し、名張市赤目に到着したのは10時すぎ。
深い緑に囲まれた美しい宇蛇川に並行して車を走らせていると、
あっという間にビジターセンター周辺駐車場に到着しました。
赤目四十八滝は、三重県名張市かつての伊賀と大和の国境を流れる滝川の
上流に連なる一連の滝の総称だそうです。
室生赤目青山国定公園の中心にあり、滝のある渓谷は約4kmにも続きます。
奥深い渓谷には、樹木や渓流、滝が連なる回遊路が整備され、
23瀑の滝を巡ることができるようになっています。
(48という数は「たくさん」という意味で各地に見られるようです)
渓谷入り口で入山料を払い、オオサンショウウオセンター内を通過して、
いざ山の中へと入ります。
高い樹木とごつごつとした岩石、清らかで力強い渓流がつくる水の流れに
沿って歩いていると、別世界に迷い込んできたかのように感じます。
行者滝、銚子滝、霊蛇滝、乙女滝、八畳岩、と次々に見所が続き、
赤目五漠といわれる不動滝、千手滝、布引滝の美しさには、
心が清まる思いがしました。
と、ここまでは快調に散策を進めていましたが、
アップダウンのあるトレイルは水と苔ですべりやすく、
じっとりとした湿気がまとわりついて、思った以上に体力を奪われます。
次第に口数も少なくなり、周りの景色を楽しむ余裕もなし。
曇り空で気温もそこまで高くなかったはずですが、
今すぐシャワーを浴びたいほどの汗だく具合です。
飲み物も持っていなかったので、無理は禁物。
五瀑のうち二瀑が残りましたが、それはまたの機会が賢明です。
ちょうど長坂山入山口の分岐点となるあたりに来たところで、
もときた道を引き返すことにしました。
それでも往復約2時間の散策です。
暑さも相まって、駐車場の車に乗り込むときに体が重い・・。
その後は定番のコンビニおにぎりを調達し、
車で約30分ほどの曽爾(そに)高原に立ち寄りました。
曽爾高原はススキで一面が覆われた草原で、
夏のこの時期は青々とした高原らしい姿を楽しむことができます。
とはいえ、赤目四十八滝ですっかり体力を消耗している私たちには、
日差しを遮るものが一切ない高原を登り歩く気分にはなれません。
高原入り口にある「お亀池」の周りを軽く一周し、
早々に車に乗って引き上げることになりました。
西宮に戻ったのは午後3時。
この日も自然に囲まれ豊かな休日のお出かけでした。
久しぶりに12000歩ほど歩き、心地よい疲れとともに、
深い渓谷の神秘的な自然の余韻が心に残っています。
おかげさまで今年の夏は数々の絶景を楽しむことができました。
たくさんの夏の思い出をありがとう!