城下町と温泉街

 

4月14日(日)

妹たちと春のドライブです。

兵庫県豊岡市の出石と城崎に出かけてきました。

 

但馬の小京都と言われる出石は、

比隅山城、有子山城、出石城と城と領主を変えながら、

かつては城下町として栄えた歴史のある地です。

有子山の麓に広がる風情ある城下町は、

こぢんまりとしながらも昔ながらの面影が残り、

春の散策にはぴったりです。

 

朝9時に西宮を出て11時半前には到着。

城下町の中心にある観光センター前から、

少し北へ進んだところにある駐車場に車を停め、

出石城へ向かう中心路の大手前通りを歩きます。

土産物や出石そばのお店が並ぶとおりは、

伊勢神宮のおかげ横町のミニチュア版のようです。

 

城下町のシンボル・日本最古年の時計台だという「辰鼓楼」。

そこからすぐの小高いところに「出石城跡」が見えています。

出石城明治元年に全て取り壊されたそうですが、

残存する石垣はかつての土木技術の高さを物語り、

当時の城の姿の想像をかき立てられます。

ここは春は桜の名所だそうで、

1週間前だったら満開の桜を背景に隅櫓が映えたことでしょう。

 

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城郭の東側にある石段には37基の美しい鳥居が続いています。

初夏を思わせる若々しい緑と朱色の鳥居は異空間です。

最上段にはひっそりとこの城の守護するかのような稲荷神社が。

自然豊かで静かなここは、城下町とは違った風情があります。

 

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その後、少し城下町を散策しようと立ち寄ったのは、

出石城からほんの少し西に歩いたところにある経王寺。

戦時には高櫓を設けて砦の役割を果たしていたお寺だそうで、

白い鐘櫓が城の一角であったことを示しているように見えます。

なんていうお寺の歴史やウンチクははこの日はつゆ知らず。

ただただ一番近かったので足を止めてみたのです。

 

それがそれが、山門から陽を浴びて輝く枝垂れ桜が垣間見えます。

山門をくぐるとそれは見事なまでの枝垂れ桜が2本。

ここまで立派な桜はみたことがありません。

本当に幻想的で、すっぽりと桜に包まれるようでした。

 

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ということで、短いながらも私たちなりに出石の要所は抑え

次は城崎に向かいます。


出石から城崎は車で40分ほど。

いつのように途中でコンビニでおにぎりを調達です。

このときに買うアイスクリームが甥の楽しみにもなっているようです。

JR城崎温泉駅近くの駐車場に車を止めて外に出ると、

アイスクリーム効果か朝は元気のなかった甥も少し元気に。

城崎温泉街の町歩きに付き合ってくれました。

 

大谿川沿いに柳が立ち並ぶ柳通りを中心にぶらりぶらり。

お土産物屋に立ち寄って買い物をしたりと、

珍しく観光客のような楽しみ方で午後のひとときを過ごしました。

 

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城崎を後にしたのは午後2時半頃。

西宮に戻ったのは午後5時すぎです。

往復5時間、現地3時間の小旅行。

車窓から眺める自然豊かな風景も本当に美しく、

幸せな春の一日を過ごすことができました。

ちなみにこの日の豊岡は気温28度。

春というよりすでに初夏の一日だったかな。

次のお出かけも楽しみです。

お花見ウォーク

 

4月6日(土)

母と妹と甥と久しぶりの歩く会です。

この日は西宮浜の桜を愛でるコースを歩きます。

 

2年前に母と妹とで歩いた地元の穴場の桜並木めぐり。

母もずいぶん喜んでくれて、お気に入りのコースとなりました。

 

ここ数年は桜の開花が早まっていたため、

母と妹は3月中にお花見歩きをする計画を立てていたのですが、

今年は少しも桜の開花の気配がなかったので延期に。

そのおかげで、たまたま姪のオーストラリアへの出発日に、

見送りで予定をあけていた私も一緒に歩けることになりました。

 

9時半に集合して西宮浜まで。

西宮浜にある新西宮ヨットハーバーから、

まずは西宮マリナパークシティ内の桜並木、

それから芦屋浜までぐるりと周り、

芦屋キャナルパーク南側に面した陽光緑地沿いに

緑と交互に植わった若い桜並木、

あゆみ橋を渡って芦屋浜シーサイドタウンの桜並木の、

妹おすすめ西宮浜3つの桜並木です。

 

週末に一気に花開いてまさに見頃。

七分咲き、八分咲きで重苦しくない桜が可憐で綺麗です。

気温も穏やかで暖かく春爛漫気持ちの良いお花見ウォーク。

隠れスポットなので人で混み合うこともなく、

のんびりと歩きながら桜を堪能することができました。

 

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芦屋浜シーサイドタウン沿いの宮川に腰掛けて、

桜並木とカヌーの練習を眺めながらのお昼ごはん。

ぽかぽかゆったり、日頃の疲れも忘れる何気ない時間です。

 

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お昼のあとは、臨港線を西宮に向かって戻り、

夙川の南側の桜並木も堪能できました。

さすが有名な花見スポットなので人出がすごい・・!

花より団子でピクニックを楽しむ方々でいっぱいで、

立ち止まって桜を愛でる余裕がほぼありません。

 

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ということで、12時頃香櫨園駅まで戻って終了、解散。

軽めの歩きで15000歩ほどの歩く会となりました。

そして週明けは強い雨風。

せっかくの満開の桜も散ってしまいそうなので、

こうして週末に桜を楽しむことができて本当によかったです。

 

旅立ち

 

2024年4月6日(土)

オーストラリアへ1年間。

この春大学を卒業したばかりの姪が、

ワーキングホリデーに出発しました。

 

コロナ禍での高校卒業と大学入学。

大きな節目を迎える移行時期に全てがオンラインに切り替わり、

最も影響を受けた学年だったのではないかと思います。

 

キャンパスライフもサークルもアルバイトも制限され、

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)のネタがない」と

就職活動に悩む学生が多かったと聞きます。

 

そんな状況でも、自分なりに考えに考え抜いて、

いわゆる”新卒”を手放してワーホリを選んだ姪。

既定路線重視の日本のなかにあっては、

ずいぶんと勇気のいる決断だったと思います。

 

そして、全面的に応援して送り出した妹。

本人以上に心配も尽きないと思うけれど、

本人が望む道を受け入れて影でサポートすること易しくないはずです。

 

出発前の1週間は、母娘でおいしいランチをあちこちに食べに行ったとか。

そのうちの1日は、私と母も一緒になり、近くの和食レストランで、

気持ちだけの壮行会ランチをしました。

こんなふうに集まるのは滅多にないことなので、母も嬉しそうです。

 

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迎えた当日は、私は関西国際空港まで見送りに。

妹と姪と3人で阪神西宮発のリムジンバスで向かうことになりました。

17時15分発のバスなので、17時頃にバス停で待ち合わせ。

私がバス乗り場に到着したら、

ちょうど車でバス停まで送ってもらったふたりが

トランクからスーツケースを取り出しているところでした。

 

ところが、ふたりの表情がかなり険しい。

なんと、パソコンの充電器を置き忘れてしまったというのです。

直前までパソコンを触っていた姪に、何度も荷造りを促し、

忘れ物はないよね、と念押ししていたのにと妹は半ば呆れと怒り、

姪本人は重要な忘れ物にどうしようと、焦りと不安です。

しかもリムジンバスの出発まで15分も切っています。

 

とりあえず、運転していた父親が家に充電器を取りに帰り、

ここまで持ってくる、という案で走り出していますが、

間に合うのかどうか怪しいところです。

その間、なんでこうなったのか・・と話合ったところで状況は変わりません。

充電器が間に合わなかったらどうするか、

結局自家用車で空港まで送ってもらうのか、甥はどうするのか、

とりあえず二手に分かれるか、現地で充電器を購入するのか、

いろいろと次の策を考えます。

 

もう間に合わない、というときになり電話です。

阪神西宮駅の北側のロータリー近くに車をつける、ということ。

リムジンバスは駅の南側すぐなので、とにかく私が走ります。

車の窓から充電器を受け取り、全力疾走で駅前を南北に駆け出すと、

リムジンバスが入ってくるのが見えました。

待ってー!と必死に走り、バスとほぼ同時に乗り場に滑り込み。

間に合った・・・!

 

ということで、最後の最後までバタバタすぎる出発です。

バスに乗り込んだ後も、スースケースの重量やeSIMなど心配が尽きません。

そして空港は、チェックインも保管検査にも長蛇の列。

早めに手続きが終わったら一緒に夕食でも、なんて甘い考えも吹き飛び、

とにかく流れに乗って並ぶだけです。

保安検査のゲートに入っていく最後の最後まで見送ってお別れ。

姪が搭乗口に着いたら少し時間が残るくらいかな。

 

姪を見送ったあとは、妹と再びリムジンバスで西宮へ。

駅前のお店で一緒に夕食を食べました。

日頃こうして夜に一緒に外食することも待ったにないこと。

気持ちだけですが妹へのお疲れ様会です。

 

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あとで笑い話のネタになればと、忘れないように書いたエピソード。

姪は無事に現地に到着し、いよいよ新たな生活のスタートのようです。

たくさんの経験をして、たくましく、成長して無事に帰ってきてね。

がんばれ〜!

 

 

 

カナダ日記⑦ 帰国

 

3月22日(金)

 

楽しい5日間が終わり、出発の朝となりました。

シルヴィと一緒の最後の朝食を食べ、

8時過ぎに迎えが来るまでふたりで話を続けます。

ドライバーが到着してシルヴィともお別れ。

至れり尽くせりの温かな時間を本当にありがとうございました。

 

Niagara Airbusの乗り合いシャトルは乗り心地もよく、

道路状況も順調で1時間半弱で空港に到着しました。

午後1時が搭乗の時間だったので、それまで随分と時間があります。

搭乗ゲートまで入ってしまえば、すでに見慣れた空港内の風景です。

 

窓の外は雪。

私の滞在期間は、気温が低く雪がちらつくカナダらしい気候でした。

私の到着前日までは記録的な暖かさだったそうなのですが、

やっぱりまだまだカナダの冬です。

特にこの日は夕方から一部の地域でスノーストームの予報で、

北米行きの一部フライトはキャンセルになっていました。

 

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さて、ようやく出発の時間です。

帰国便のフライト時間は約14時間。

前の座席の男性が背もたれを最大限に倒してきたので座席が狭く、

さらに隣に座っていた女子学生ふたりが座席備え付けのモニターで、

一緒にゲームを楽しんでいてやたらと騒がしい・・。

昼間の出発なので眠気にも襲われず、機内の食事もひどすぎで、

いつも以上に疲れるフライトでしたが、

予定よりほんの少し羽田空港に到着できたので、

乗り換えに心のゆとりができたのでとりあえず良しでした。

 

羽田空港では、荷物をピックアップして一旦入国手続きが必要です。

その後、国内線にチェックインして、さらに保安検査場を通ります。

時間には余裕があったはずなのに、やっぱり何かと時間がかかり、

寄り道なしで搭乗口についたのは搭乗20分前。

ここまでくればあと少しです。

 

搭乗機は定刻で羽田から伊丹に出発。

ところが伊丹空港への着陸機が混み合っていて、

伊丹上空で約40分ほど旋回を続けることになりました。

伊丹空港の運用時間の午後9時ギリギリに着陸することができましたが、

リムジンバスの最終便には間に合わず。

長距離移動で疲れて切っているうえに重い荷物もあるとあっては、

電車を乗り継いで帰る気力は残っていません。

仕方ないのでタクシーで帰宅。

高速道路利用であっという間に家にたどり着いたので、これはこれで良しでした。

帰宅は日本時間で23日(土)夜10時。

約25時間の長い移動になりました。

 

現地5日、移動2日の1週間のカナダへの旅。

短すぎる滞在で名残惜しいけど、濃密で豊かな時間を過ごすことができました。

今やカナダはホームではなくなったけど、居心地がよく自分らしくいられる、

広い意味での豊かなサードプレイスかな。

心温まるかけがえのない時間をどうもありがとう!

 

カナダ日記⑥ Day 5 

 

3月21日(木)

 

カナダ滞在もいよいよ最終日です。

11時半に有奈さんが迎えに来てくれました。

前日の夜も、ワイナリー仲間との持ち寄り会で会ったばかりですが、

この日は仕事を休んでランチに連れて行ってくれたのです。

 

この日ランチに選んでくれたのは、Farmhouse Cafeという

カロラインワイナリーが併設しているレストランです。

ナイアガラ地方はもともとワイナリーが多い地域でしたが、

コロナ後には、ワイナリーとブリュワリーがますます増え、

レストランを併設するところが多くなったそうです。

 

ファームらしい可愛らしい雰囲気のお店で、

ボリューミーでとても美味しい食事をいただいたあと、

ブティックにも立ち寄って買い物も。

時間の流れもゆったりで素敵なランチの時間になりました。

 

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その後は有奈さん宅に寄らせていただき、

愛犬(娘)のみこちゃんにも会うことができました。

それから有奈さんの優しいご厚意で、

預かってもらっていたお義母さん宅から引き上げた品々も

ゆっくりと見せてもらいました。

 

お義母さんが亡くなった後、

様々な事務処理をレイチェルさんが引き受けてくれました。

コロナ禍で難航した家の処分の際もレイチェルさんが手配を進めてくれ、

私が引き取った品はほとんどなかったのですが、

写真やお鍋類、クリスマスグッズと、チズム家の思い出の品々を、

3箱分だけ私に取っておいてくれました。

コロナ禍だったので、国際郵便も停止してしまっていたため、

行き場がなくなったこの品々を、有奈さんが預かってくれていたのです。

 

せっかくなので、今回の滞在中に時間があったら中身を見てみては?

と提案してくれて、私が見やすいようにお部屋に運んでくれていました。

箱の中に入っているのは、他人からすれば価値のないものばかりですが、

いろいろと思い出の詰まった貴重な品々です。

その中から軽そうなもの2つくらいを選んで今回日本に持ち帰り、

残りは今後少しずつに分けて、有奈さんに郵送してもらうことにしました。

コロナ禍で何もできずに不甲斐ない思いでしたが、

こうして助けてくれる人たちがいたことに改めて心から感謝です。

 

ということで、思い出にも十分浸って有奈さん宅を後にし、

6時にアルの親友のロブとヘザー宅へ送り届けてもらいました。

ロブとヘザーが夕食に招待してくれていたのです。

 

実はこの日は、イギリスからの訪問客3名と、ロブのお母さん、

ロブの娘さんとその彼氏も食事に誘われていて、

「ひさしぶり」と「はじめまして」の不思議な集まりになりました。

でもロブとヘザーに温かく迎えてもらい、

カナダらしいディナーの時間を過ごすことができました。

 

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普通なら出会うことはないであろう人達と出会い、

一緒に食事を囲み、それぞれの話がするなんて、不思議ですね。

アルと親友だったロブが話してくれる思い出話にも花が咲き、

楽しい時間を過ごすことができました。

 

ロブがシルヴィ宅まで送り届けてくれたのは夜の11時前。

シルヴィにおやすみを言ってから荷造りをして、

翌日の長いフライトに備えてベッドに入りました。

 

本当に短すぎる5日間。

できる限りたくさんの人たちに会い、

温かな空間で美味しい食事とワインを楽しみ、

思い出を共有したり、互いの近況報告をしたり、

本当に心豊かな素晴らしい時間を過ごすことができました。

今でもこうして迎えてくれる友人たちに感謝です。

 

 

カナダ日記⑤ Day 4

 

3月20日(水)

 

11時半にレイチェルさん宅へ。

お義母さんのお隣に住むレイチェルさんとは、

お義母さんのことでずっとメールを交わし続けてきましたが、

実際に顔を合わせるのは初めてです。

 

家の中に入れてもらったら、大きなジャーマンシェパードが、

レイチェルさんと一緒に私を出迎えてくれました。

お義母さんが亡くなった頃に飼い始めたガンターくんです。

日本ではなかなか見ない大型犬のあまりに大きさにびっくり。

動物好きのレイチェルさんは、猫も飼っていて、

旅行中なかの友達のフェレット2匹も預かっていました。

動物たちに囲まれ、そう狭くないはずの家が少し狭く感じらます。

 

隣同士のお義母さんとレイチェルさんの家は、

外観はほとんど同じつくりです。

間取りも同じはずなのですが、

レイチェルさん宅はモダンに改装されていて、

古風なビクトリア調を好んだお義母さん宅とは全く違います。

レイチェルさん宅に入ったときに辛口のお義母さんは、

「あなたの家はモダンすぎて好きじゃない」と苦言を呈したそうです。苦笑

 

そんなエピソードを聞かせてもらったあと、

ナイアガラ・オン・ザ・レイクにあるOld Winery Restaurantへ。

とってもお洒落で美味しいランチに話も弾みます。

コーヒーを何度もお代わりして、お義母さんとのエピソードや、

レイチェルさんの仕事の話や家族の話をたくさん聞かせてもらい、

本当に初対面とは思えないくらい、話しっぱなしの3時間でした。

 

この日の夜は、ワイナリーの仲間との持ち寄りパーティーで、

シルヴィのパートナーのリチャードさん宅に行くことになっていました。

リチャードさんご本人は急なことで不在ですが、

快く自分の家を開放してくれて総勢11名が集まることになっています。

リチャードさん宅は、ランチを楽しんだレストランのすぐそばです。

先に行って持ち寄りパーティーの準備をしているシルヴィを手伝うため、

レイチェルさんにリチャードさん宅まで車で送ってもらいました。

 

さて、5時半スタートの持ち寄り会。

大好きなワイナリー仲間とその配偶者、日本人スタッフ仲間との再会です。

いつもこうして夫婦一緒に集まるのがカナダ流。

夫婦ぐるみでお付き合いしてもらって有難い限りです。

 

持ち寄り会に並んだ品々は、珍しく手の込んでいない簡単なものばかりです。

仕切り屋のシルヴィが、事前にみんなに何を持ってくるか指定していたそう。

準備も片付けもあまり手間がかからないように考えてのこと。

ワインと会話を楽しむにはこんな形がちょうど良いんです。

 

ワイナリー仲間はみな70代なので早めの開始に早めの終了。

ビュッフェ形式なのにすぐにお皿が下げられデザートに移り、

みんなに余った物を全部持ち帰らせる(しかも各自自分が持ってきた物を)、

潔いほどさっさと切り上げるシルヴィらしさ満載のパーティーでしたが、

久しぶりに大好きな仲間と再会し、本当に和やかで温かな時間を

過ごすことができました。

 

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5日目に続く

 

カナダ日記④ Day 3

 

3月19日(火)

アルの誕生日です。

 

11時半にふみかが車で迎えに来てくれました。

17年くらい前(!)、アルが留学生に家を貸していた頃、

当時カレッジに通っていたふみかが半年くらい我が家に住んでいました。

引越した後も折に触れて連絡をくれ、アルのことも慕ってくれています。

私にとってはカナダの妹のような存在の彼女も一児の母。

異国の地にありながら、育児と現地の会社で仕事もがんばっています。

郊外の一軒家に住んでいるのに、わざわざ車で会いに来てくれたのです。

 

夕方には家に戻る必要があったので、

近場ののセント・キャサリンズのレストランがいいねと、

いくつかの候補のなかから選んだのはCafe Amoreというお店。

お義母さんの近くにある老舗のレストランで、

アルと一緒に何度か行ったことのある思い出のお店です。

 

あるとき、友人からここのお店で使えるギフトカードをいただき、

アルの誕生日ランチに使ったことを思い出しました。

メニューの中からキッシュを選ぼうと思ったけれど、

アルの誕生日にはお義母さんがキッシュを作るのが定番だったので、

夜はお義母さんのキッシュだから、別のメニューを選ぶことにしたことも。

そんな思い出をふみかに聞いてもらいながら、

この日はキッシュを注文してみました。

まさかアルの誕生日に思い出エピソードに溢れたランチができるとは。

本当に嬉しい限りです。

 

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その後、お店からすぐ近くのスターバックスでコーヒーを飲み、

少しお話をした後、ふみかがシルヴィ宅まで送り届けてくれました。

あまりゆっくり時間を過ごせなかったのは残念だったけど、

長くカナダで暮らし、自分の足で生活の基盤を築いてがんばっている

ふみかの姿を見ることができて、本当にうれしく頼もしく思いました。

 

一度シルヴィ宅に戻りましたが、夜はレスターとディナーです。

シルヴィがレスター宅まで車を出してくれました。

まだ少し早かったので家の中で話してから、夕食のレストランへ向かいます。

アルの誕生日に選んだのは、ナイアガラ・オン・ザ・レイクにある、

Irish Herpというアイリッシュパブです。

 

この地域ではとても有名なパブで、

以前、有奈さんにランチに連れて行ってもらったことがあります。

アルとビールを飲むのが好きだったレスターもレストランの雰囲気を

気に入ってくれました。

食事もボリューミーでおいしく、さすがビールとよく合います。

 

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ちょうど食べ終わる頃に、ミュージックトリビアが始まりました。

イギリスやアイルランドのパブでは定番だという、

お客さん参加型のクイズ大会みたいなものです。

幅広い年齢層の客に合わせて、70年代から2000年代の歌の、

曲名とミュージシャンの名前を当てる、というクイズでしたが、

10問のうち私とレスターのチームはほとんど回答できず。

でも本場の雰囲気を楽しんで、正解発表を待たずに店を後にしました。

 

この日は、昼も夜もアルの思い出をたくさん共有しながら、

アルの誕生日にふさわしい一日を過ごすことができました。

楽しい一日をありがとう!

 

4日目に続く