旅立ち

 

2024年4月6日(土)

オーストラリアへ1年間。

この春大学を卒業したばかりの姪が、

ワーキングホリデーに出発しました。

 

コロナ禍での高校卒業と大学入学。

大きな節目を迎える移行時期に全てがオンラインに切り替わり、

最も影響を受けた学年だったのではないかと思います。

 

キャンパスライフもサークルもアルバイトも制限され、

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)のネタがない」と

就職活動に悩む学生が多かったと聞きます。

 

そんな状況でも、自分なりに考えに考え抜いて、

いわゆる”新卒”を手放してワーホリを選んだ姪。

既定路線重視の日本のなかにあっては、

ずいぶんと勇気のいる決断だったと思います。

 

そして、全面的に応援して送り出した妹。

本人以上に心配も尽きないと思うけれど、

本人が望む道を受け入れて影でサポートすること易しくないはずです。

 

出発前の1週間は、母娘でおいしいランチをあちこちに食べに行ったとか。

そのうちの1日は、私と母も一緒になり、近くの和食レストランで、

気持ちだけの壮行会ランチをしました。

こんなふうに集まるのは滅多にないことなので、母も嬉しそうです。

 

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迎えた当日は、私は関西国際空港まで見送りに。

妹と姪と3人で阪神西宮発のリムジンバスで向かうことになりました。

17時15分発のバスなので、17時頃にバス停で待ち合わせ。

私がバス乗り場に到着したら、

ちょうど車でバス停まで送ってもらったふたりが

トランクからスーツケースを取り出しているところでした。

 

ところが、ふたりの表情がかなり険しい。

なんと、パソコンの充電器を置き忘れてしまったというのです。

直前までパソコンを触っていた姪に、何度も荷造りを促し、

忘れ物はないよね、と念押ししていたのにと妹は半ば呆れと怒り、

姪本人は重要な忘れ物にどうしようと、焦りと不安です。

しかもリムジンバスの出発まで15分も切っています。

 

とりあえず、運転していた父親が家に充電器を取りに帰り、

ここまで持ってくる、という案で走り出していますが、

間に合うのかどうか怪しいところです。

その間、なんでこうなったのか・・と話合ったところで状況は変わりません。

充電器が間に合わなかったらどうするか、

結局自家用車で空港まで送ってもらうのか、甥はどうするのか、

とりあえず二手に分かれるか、現地で充電器を購入するのか、

いろいろと次の策を考えます。

 

もう間に合わない、というときになり電話です。

阪神西宮駅の北側のロータリー近くに車をつける、ということ。

リムジンバスは駅の南側すぐなので、とにかく私が走ります。

車の窓から充電器を受け取り、全力疾走で駅前を南北に駆け出すと、

リムジンバスが入ってくるのが見えました。

待ってー!と必死に走り、バスとほぼ同時に乗り場に滑り込み。

間に合った・・・!

 

ということで、最後の最後までバタバタすぎる出発です。

バスに乗り込んだ後も、スースケースの重量やeSIMなど心配が尽きません。

そして空港は、チェックインも保管検査にも長蛇の列。

早めに手続きが終わったら一緒に夕食でも、なんて甘い考えも吹き飛び、

とにかく流れに乗って並ぶだけです。

保安検査のゲートに入っていく最後の最後まで見送ってお別れ。

姪が搭乗口に着いたら少し時間が残るくらいかな。

 

姪を見送ったあとは、妹と再びリムジンバスで西宮へ。

駅前のお店で一緒に夕食を食べました。

日頃こうして夜に一緒に外食することも待ったにないこと。

気持ちだけですが妹へのお疲れ様会です。

 

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あとで笑い話のネタになればと、忘れないように書いたエピソード。

姪は無事に現地に到着し、いよいよ新たな生活のスタートのようです。

たくさんの経験をして、たくましく、成長して無事に帰ってきてね。

がんばれ〜!