5月3日(祝)
妹たちとGWのドライブです。
連休後半初日(4月末から長期連休の人もいますが)、
道路も行楽地も混み合うだろうということで、
遠すぎない自然の穴場的場所を探すことにしました。
妹が見つけてくれたのは、奈良県の龍王ヶ淵(りゅうおうがぶち)。
宇陀市室生にあるスギやヒノキに囲まれた自然池で、
大和富士と呼ばれる「額井岳」近くの標高530mの山中にあります。
一時GW渋滞に巻き込まれ西宮を出発して約2時間後。
高速を下りてから車1台通るのがやっとの細い山道を進み、
たどり着いた先には緑に囲まれた池が広がっていました。
新緑が眩しい緑深い山や池淵の木々が水鏡となり、
それはそれは鮮やかで美しい景色です。
池の周りは遊歩道でぐるりと1周できるようになっていて、
その景色を見ながらゆったりと散歩することができます。
なんとなくカナダの自然の湖が思い出され、
青い空のもと、本当に清々しい心地よい時間を過ごすことができました。
次に向かったのは、ここから車で10分ほどの深谷龍鎮渓谷です。
室生赤目青山国定公園域にあり、室生ダムに注ぐ深谷川上流にあたります。
その清らかな水辺は奈良県が選定する「やまとの水」にも選ばれているそうで、
龍神が棲むと言われる「龍鎮の滝」や龍神を祀る「龍鎮神社」があります。
室生ダム管理事務所の駐車場に車を停め、
ダム湖を周回する道をを15分ほど歩いて行くと渓谷へ入り口がありました。
ここからは苔に覆われた岩を流れる渓流と高い木々に覆われた
ジブリの世界のような森の中へと入っていきます。
ほどなくして龍鎮神社へ入る小さな石の鳥居が見えてきました。
眼下には神秘的な深緑の色合いが美しい龍鎮の滝の滝壺です。
滝壺から流れ落ちるせせらぎを挟んで拝殿と本殿がが対峙し、
古くから自然崇拝の場として神聖視されてきたことがうかがえます。
その後、渓流をさらに遡って渓谷の散策を続けます。
背の高い木に囲まれた奥深い渓谷の森林浴をしばし楽しみ、
人の気配も見えなくなったところで引き返し。
1時間ほどの散策をして駐車場まで戻りました。
とりあえず本日の目的達成。
コンビニに立ち寄っておにぎりを買い、
道すがら奈良と三重県境近くにある青葉寺(せいようじ)に立ち寄ります。
再び車1台通るのもぎりぎりの細い林道に入り北上すると、
古くは行者の修行場だったという質素な山寺に到着しました。
青葉寺の横の獣よけフェンスのドアを開け約5分ほどの山道を登ると、
奥樹林のなかに不動明王摩崖仏の彫刻と青葉の滝が見えてきました。
山奥で自然と一体化し雑念を払い滝行を行う山岳信仰の名残でしょうか。
ということで、この日はこれまで。
往路がかなり渋滞していたので、早めに帰路につきました。
驚くほど飛ばして午後3時には西宮着。
約6時間のおでかけでしたが、自然豊かな静かな場所に身を置き、
癒やし効果抜群の連休初日を過ごすことができました。
素敵な時間をありがとう!