6月2日(日)
妹たちと奈良へドライブに出かけてきました。
妹家が車を替えて初のお出かけです。
梅雨入り前に紫陽花でもと、あじさい寺と言われる矢田寺へ。
大和盆地を望むなだらかな丘陵の中腹にあるお寺で、
正式にはは矢田山・金剛山寺(やたさんこんごうせんじ)、
高野山真言宗の寺院です。
日本の地蔵信仰の発祥の地として、
本尊の地蔵菩薩が「矢田のお地蔵さん」と親しまれるほか、
自家製の味噌を口元に塗ると味が良くなるとされる
「味噌なめ地蔵」が有名なのだそうです。
そんなお地蔵様にちなんで約60種約10,000株のあじさいが植えられ、
梅雨の時期になると境内一帯に咲き誇ることから、
矢田寺は「あじさい寺」とも呼ばれています。
毎年この時期には「あじさいまつり」が開催され、
それに合わせてたくさんの方が来場されるようです。
境内には、とても綺麗に整備されたあじさい庭園があり、
背の高いあじさいの群衆を抜けながら散策することができます。
きっと満開の時期には紫陽花にすっぽりと取り囲まれ、
それは見事で圧倒的な景色だと思いますが、
この日は、あじさいはまだ咲き始め。
それでも静かな森林の中にいるような別の風情があり、
ちらほらと咲くあじさいが返って際立って見えました。
広い境内は、本堂や開山堂、石像なども点在し、
あじさい以外にも見所がたくさんあります。
途中で雨がぱらつき、雨宿りをすることもありましたが、
ゆったりと散策を楽しめました。
矢田寺を後にしたのが11時頃。
まだ時間が早かったので奈良市市街地へ戻り、
奈良公園付近の喧噪から離れて鳥居をくぐると、
高い杉木の間に長い参道が続きます。
おなじみの鹿だけではなく、
参道の両側に並ぶ石燈籠にも風情があって心安まります。
朱塗りが美しい本殿を越えて先に進み、
人生の様々な難所を守る神々が鎮まられているとされるこのエリアは、
若宮十五社めぐりとして小さな神社や遙拝所が点在しています。
先に進むほど参拝客もまばらに、厳かで静かな雰囲気になりました。
昨年末にひとりで訪れたときは、日没でここまで進むことができなかったので、
こうして妹や甥も一緒に再訪できたのはうれしい限りです。
参拝を終えたあとは、表参道から少し離れた森の中を通る小径を選んで歩いて、
春日大社周辺の自然にも触れながら、散策を楽しみました。
新しい車での記念すべき初ドライブは、
往復約5時間半の奈良へのお出かけ。
約12,000歩歩いて、ちょうど良い運動にもなりました。
花と緑と鹿に癒やされ、また1週間がんばれそうです。
楽しい一日をありがとう!