2月11日(日)
今年2回目の妹たちとのドライブです。
こんぴら観光は、以前大学で働いていたときに、
留学生のフォールドトリップで訪れて以来です。
そのときの金刀比羅宮の思い出と言えば、猛烈な筋肉痛。
翌日(もしくは翌々日)に母と妹と甥っ子と歩く会に出かけ、
「痛たた・・・」と声を出さずにいられなかったことを
今もかなり鮮明に覚えています。
この筋肉痛の記憶があまりに鮮烈で、
妹も私も、金刀比羅宮の階段はキツい、という印象を抱いたまま。
体力の衰えを痛感している私たちが、登り切れるか?! なんて、
一抹の不安を抱えながらもとにかく出発です。
西宮を出たのは朝の8時半過ぎ。
晴れのわりに霞んで見晴らしのよくない明石海峡大橋を渡り、
淡路島を北から南に横断して一気に四国まで。
参拝入り口まで徒歩5分と手書きの看板のあった駐車場は、
軽以外の車を停めるのが難しい狭さです。
無理無理などと言われながらも、
気さくなおばちゃん(という言い方がぴったりな初老の方)の
誘導によりなんとか車を入れることができました。
車を停めたらすぐ裏の昭和情緒たっぷりのアーケードを抜け、
いよいよ表参道が見えてきます。
入り口周辺は、土産物屋やうどん屋など大型で洒落た店が並び、
伊勢のおかげ横丁のような賑わいです。
その参道も少しずつ狭まりいよいよ階段を上り始めます。
しかし、階段は記憶以上の傾斜で狭い。
立ち止まって立ちくらみでも起こしたら転がり落ちそうです。
こんな狭い階段沿いに古くからの土産物が並んでいて、
ちょっと台湾の九份の雰囲気に似ているような?
妹とそんな会話を交わしたあとは、黙々と階段を上がっていきました。
ほとんど立ち止まらずに階段を上がりきって御本宮へ。
覚悟してたほどはキツくなかったけどさらに先の奥社は無理、
というのが大人の共通意見で、今日はここまで。
ちょうど急に風が出てきて、雨がぱらつき始めたので、
急いで下山することになりました。
表参道入り口の手前あたりで雨粒が大きくなってきました。
昭和情緒のアーケードの屋根の下を通って駐車場へ。
誘導してくれたおばちゃんが「おかえり、えらい早かったね」と
迎えてくれたのも和みました。
その後は、こんぴらと言えばやっぱりうどん、ということで、
道中で見つけたおうどん屋さんに入って(並んで)お昼休憩を取り、
さらに、車で30分ほどの丸亀市のシンボル丸亀城に立ち寄りました。
遠くから、石壁の上に白いこぢんまりとした天守が見えていましたが、
いざ門を入り天守を目指して歩いてみると、傾斜が急な坂道に、
圧倒的に美しく立派な石垣がそびえ立っています。
それもそのはず、丸亀城は高さ日本一の石垣を誇る「石垣の名城」として有名で、
その石垣に鎮座する天守は、現存十二天守のなかの一番小さな天守なのだそうです。
ということで、この日は石段と石垣の歴史にも想いを馳せ、
凝り固まった頭と体をほぐすことができた楽しい一日でした。
雨を連れて帰るような形で西宮に戻ったのは午後5時過ぎ。
いつもの車中コンビニランチではなく地の美味しいものをいただき、
うまい具合に雨の合間をぬって歩けたのも幸いでした。
ちなみに、本宮までの石段は785段、さらに奥社までは1,368段だそう。
前回のこんぴら参りの筋肉痛は、限られた時間しかないにも関わらず
絶対に奥社まで行きたいという無謀で健脚の留学生たちに付き合い、
超高速で奥社まで往復したからだと思われます。