西宮砲台跡

 

やっと涼しい朝です。

今年の神戸の夏は、猛暑日10日、真夏日49日、

最低気温25度以上の日が44日もあったそうなので、

この涼しさは本当に久しぶりになります。

 

大型の台風接近の予報もあり

気象情報ばかりが取りざたされますが、

穏やかな朝に夙川へ散歩に行くことにしました。

 

香櫨園駅から南へ下りて河口の香櫨園浜まで。

朝日にきらめく水辺にサギの姿がすがすがしく

浜辺を東に西宮砲台跡まで歩きました。

 

西宮砲台は、黒船襲来から大阪湾を守るために

勝海舟の指導のもとに築造された砲台のひとつだそうです。

実際には、完成後に明治維新を迎えたため使用されることはなかったものの、

木造部分が焼失したため1970年代に一部修復されたようです。

 

歴史に思いを馳せながら散歩から戻り、

朝の仕度を終えるとすっかり曇天。

これから台風に備えなくては。

 

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資源回収日

 

引越してから困っていたことがありました。

紙類のリサイクル回収についてです。

 

紙類の回収を市のゴミカレンダーで確認すると

私の住む町内の紙回収は

資源A(新聞など)=第3木曜日

資源B(雑誌など)=第1水曜日、第3水曜日

となっています。

 

そもそもチラシは資源Bに含まれると書いてあり、

新聞とチラシを分けることからまずひと手間。

どちらが月に1度でどちらが水曜日かと覚えるのも面倒でした。

 

そこで、読み終えた新聞は翌日駅のホームの

紙回収入れに持って行くという荒業で、

とにかく雑誌・チラシだけを気にすることにしました。

市報やフリーペーパーも新聞と同類のような気もしましたが、

最近はカラーも多いことだしと勝手に雑誌・チラシと分別。

毎週水曜日は、缶・瓶の回収日なので、

第1・3週目は一緒に出せばよいと、シンプル化しました。

 

ところが、第1・3週の水曜日に紙類のリサイクルが

全く出されていないのです。

駅までの道のりでたまに出されている雑誌の束を見て、

やっぱり間違いないと確信できるときもありましたが、

家の周辺では皆無です。

 

ひどいときには、仕事から帰って戻ってくると、

ゴミ回収の場所に、朝私が置いていった紙のリサイクルが、

そのまま置かれていることさえありました。

 

一度目は家に持ち帰り、

二度目は翌日そのまま放置してみましたが

やはり回収される様子がなく、

仕方がないので黒いビニール袋を持って行ってごっそりと移し、

翌日の燃えるゴミの回収で持って行ってもらいました。

 

確かに、週に2回の燃えるゴミの回収日、

周辺の単身向けのマンション数件の集積所には

数日にしては大きすぎる黒いゴミ袋ばかりが出ていて、

プラスチックの回収日にもあまりリサイクルが出ていない。

ゴミの分別意識が低いのは理解できるのですが、

だからと言って回収しないというのは

真面目にルールに従う者が困ります。

 

そういえば、たまに土曜日の朝に、

近所で新聞の束がまとまって外に出ていることがありました。

紙の回収日が特別に設けられているように見受けられるものの、

市のホームページには情報はないし、管理会社からも教えられていない。

地の人たちの独自の取り決めなのかと思いながら

外を見て新聞が出ているときに私も勝手に持って行くようにしましたが、

土曜出勤の朝、駅までの道すがら電柱脇の紙の束に気がついても

そのためだけに家に戻るわけにも行かず、

そんなときは惜しくも紙は出せずじまい。

 

かといって、狭い部屋に紙が溜まるのも困るので、

一か八か第1・第3水曜日の朝に外に出し、

持って行かれているか、そのまま置き去りにされているか、

ドキドキしながら一日を過ごすという無駄なストレスを抱えていたのです。

 

それがとうとう見つけました!

町内のあちらこちらにある“自治会掲示板”なるボードに、

「今月の資源回収日」という紙が張り出されていることを!

 

これまで全く気に留めていなかった掲示板ですが、

7月に入ってから「夏休みラジオ体操」や「夏祭り」など

地元のイベントチラシが掲出されているのが目に入り、

夏休み中のある日、ふと掲示板を目にしたときに

「今月の資源回収日」と書かれた簡素な張り紙を見つけたのです。

 

しかも新聞、広告類、雑誌、本類まとめて出してもよいことも分かり、

今朝は気兼ねなく溜まっていた紙類を全て外に出しました。

これでストレスなくリサイクル~。

ありがとう町内自治会掲示板。

頼りになります。

 

 

 

真夏の冷蔵庫

 

お盆を過ぎてもこの暑さ。

昨日も市内は35度を超えました。

 

仕事から戻って冷蔵庫のドアを開けると、

なんとなくいつもより軽いような。

麦茶を取り出して飲んでみると、

あまり冷たくないような。

まさか外出中の12時間、冷蔵庫が開いていたのかも?!

 

慌てて中を点検すると、冷えてもいないが温かくもない。

室内よりは23度低い常温、というところでしょうか。

幸いにも、生肉・生魚は入っておらず、

腐ったものもないようだったので

(食べてないから分からないけど)

とりあえず冷蔵庫の中を整理して扉を閉めます。

 

冷凍庫はしっかり動いているので

原因はドアが固くしまっていなかったということだろうと片付けるものの、

2時間後、やっぱり気になって扉を開けたら全く冷えていない。

 

まさか故障かと気になって調べてみると(インターネットって便利です)

冷えない主な原因は3つ。

1, 冷風口に霜がついている

2,詰め込みすぎ

3,放熱不良

 

霜もついていないし、中は詰め込みすぎでもない。

残る放熱不良ってそもそも何だろう?

 

直射日光が当たる場所、

ガスコンロや・オーブンなど熱を発する機器の近くでは、

放熱不良で冷蔵庫の側面や裏側が熱くなることがあると書いてあります。

確かに側面は暑いですが、冷蔵庫の置き場所を変えた訳でもありません。

 

と、ありました!

「夏の暑さで放熱不良が起こる冷蔵庫もあります」

夏の日中、室内は蒸し風呂状態。

きっとこれが原因に違いない?!

 

ペットのために一日クーラーをつけていると聞くことはあっても、

冷蔵庫のために一日クーラーつけているなんて聞いたことないなぁと

一人可笑しくなりながら、とりあえず部屋を急速冷却してみました。

 

翌朝。ちゃんと冷蔵庫は冷えていました。

 

放熱不良か、ドアの半開きか、どちらが原因だったか分かりませんが、

とりあえず故障でないことが分かって一安心。

真夏の冷蔵庫の取り扱いには注意です。

 

 

歯医者にて 2

 

左奥上の歯が噛み合わせなどの問題で深くえぐれ、

そこに虫歯ができていると前回説明を受けましたが、

あまりに虫歯が大きい場合は、

白い詰め物で治療をすることができず、

銀の被せ物になると聞いて大きなショックを受けていました。

 

実際に治療を施す段になり、

奥歯を綺麗に掃除して虫歯の大きさを確認したのち、

「白い詰め物でやってみましょう」との先生の言葉に

ほっと一安心です。

 

でもこの安心も束の間、

どうやら下の歯もかなり欠けているそうなのです。

 

この削れ具合からすると、

ただの噛み合わせの問題ではないということで、

あろうことか「歯ぎしり」を指摘されました。

 

もしこの「歯ぎしり」が原因であればマウスピースを入れたほうがよい、

とさえ言われたときの衝撃はありません。

 

「歯ぎしり」は治療した白い詰め物さえ割ってしまうと聞き、

思いもよらない言葉に呆然としている間にも、

麻酔から治療、歯茎チェックまでがテキパキと終わり、

とりあえず、この日の充填の様子をみながら、

マウスピースについては追って考えましょう、と

次回のチェックアップと歯の掃除の予約を入れてくれました。

 

麻酔で右側の口内の感覚がない間に「歯ぎしり」について調べました。

歯ぎしりの原因で最も有力なものがストレスだということ。

「引越し、転職、入学などの環境の変化で歯ぎしりが強くなることがあります。

また、近親者が入院したり、亡くなったりするとストレスはかなり強くなり、

歯が欠けたり、詰め物が取れたりと症状がでることがあります」

 

確かに、入学以外は全て当てはまっています。

しかも全て一時に。

 

これまで同居人がいたときは一切指摘されなかったこともなかったけれど、

今では「歯ぎしり」をしているかどうか確認する術もありません。

これだけ因子がそろっているからと言っても、自覚が全くないのです。

とほほ・・・な気分ですが、気づきがあったことが幸いだと、

前向きに考えてやり過ごすしかないですね。

芸能人でなくとも歯は命、ですから。

アートアクアリウム展~大阪・金魚の艶~

 

夏休み最終日。

妹と一緒に大阪の堂島リバーフォーラムで開催中の

アートアクアリウム展に行ってきました。

 

そもそもアートアクアリウムというのは、

生き物を泳がせた水槽に色や光をあてて芸術性を持たせた

水族館のことを指すようですが、

金魚に特化し和をモチーフにした水中アート展覧会として始まったのが、

この「アートアクアリウム展」なのだそうです。

 

開場が11時からだったので、

10時に妹と待ち合わせて15分ほど前に会場に到着。

すでにチケット売り場前と入場口前に長蛇の列がありました。

チケットはすでに購入しておいたのでチケット保持者の列に並びます。

 

炎天下ではなく待ち時間も長くなかったのは幸いでしたが、

入場後、暗い場内で身動きが取れないほどの人だかりには閉口しました。

子供以外の来場者のほぼ全員がスマートフォンで撮影をしているのです。

 

多種の金魚が様々な形の水槽の中で、

色とりどりの光を受けながら泳ぐ姿はとても幻想的。

もっと俯瞰的に見ることができたら尚よかったと思いますが、

アート鑑賞というよりは「夏休みイベント」なので

昨今のSNSユーザーはどうしても避けることができません。

あまりに流れが悪いので、いくつかの小さな水槽は飛ばして順路を先に進み、

やっと奥の部屋では全体を見渡す余裕ができました。

 

一番奥の高いところには祭りの提灯がずらりと並ぶ壁面の前に

巨大金魚鉢を模した水槽が宙を浮き、

赤やオレンジ、青や緑と光を受けながら泳ぐ金魚たちの姿が

とても艶やかで華やかだったので、

妹としばらく立ち止まって時間をかけて眺めたあと、

もうこれで十分だねと、会場を後にしました。

 

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その後のランチに選んだのは、

福島駅近くにあるイタリアンレストラン。

かれこれ20年近くお世話になっているMさんに

この春久しぶりにお会いしたとき連れて行ってもらい、

とても美味しかったのを覚えていたので、

ここにしようと決めていました。

 

6種盛りの前菜に、サラダを挟んだバケット、

赤・白・クリームのソースから選べるパスタに

デザート盛り合わせとコーヒーがついた

ボリューム満点かつ味もコストパフォーマンスも素晴らしいお店に、

やっぱり妹も大満足。今日も美味しかったです。

 

その後、梅田まで戻って大勢の人が行き交う地下道を歩いていると、

上述のMさんにバッタリ遭遇・・・!!

怖いくらいの偶然にびっくりですが、やはり並みならぬ縁があるのだろうと、

改めて繋がりに感謝の気持ちを持ちました。

 

そんな梅田での半日を終え、その足で実家へ。

母と互いの夏休みの報告をしながら夕食を食べ、

ちょうど今日の金魚の写真も見せることができました。笑

 

夏休み最後に楽しい一日。

ひとりじゃないって有り難いことですね。

明日から仕事がんばります。

 

友人宅にて

 

夏休みも残り2日。

昨日は午後から高校時代の友人宅を訪ねました。

 

先日旦那さんの実家に帰省してきたところだというのに、

いつものように夫婦と息子ふたりで自然に迎えてくれました。

 

家に入ったら挨拶もそこそこに、

すっかり寛いで家族団欒さながら一緒にテレビを見っぱなし。

これまで一切観ていなかったオリンピックの映像に今更になって釘付けです。

 

その合間に見せてもらったのが、息子くんの昆虫コレクション。

秘密の昆虫部屋から厳選のうえ取り出してきてくれたのは、

まるでロボットか甲殻類のような巨大クワガタ、

トルコから輸入したというカラフルなカナブン(写真)、

おもしろい顔に背中に縞が入ったカナブンの3匹。

 

昆虫採集に夢中とは聞いていましたが、こんなに本格的とは!

網とかごを持って虫取りに行く昆虫採集ではなくて、

珍種をネットで購入のコレクター採集でした。

 

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そうして再びオリンピック放送に戻っては、

競技についてあれこれ質問したり突っ込んだりしているうちに、

たくさんのお皿が運ばれ、おいしく楽しい夕食の時間に。

お腹いっぱいたくさんいただきました。

 

食後も不躾に寛いでいるとテレビが切り替わってオリンピックの中継が始まり、

夜もそんな時間になっていることにやっと気がついて失礼した私。

いつしか外は雨が降っていましたが、

散歩になるからと友達と下の息子くんが駅まで見送ってくれました。

 

カナダに住んでいた間も、帰国するたびにこうして家族で迎えてもらい、

今も変わらずそうしてもらえることをとても有り難く思います。

温かい夏休みの一日をありがとう!

 

高野山

 

夏休みも後半戦。

唐突ですが、妹家族と高野山へ出かけてきました。

 

朝7時半過ぎに西宮を出発し、

高速道路を順調に乗り継いで一路和歌山へ。

しかるべきところで高速を降り

紀の川沿いの一般道を走るうちに、

気がつけばくねくねと曲道の続く山の中です。

 

10時過ぎには高野山観光の中心部へ到着し、

金剛峯寺の足元にある駐車場に車を止めることができました。

まずは迷わず、奥之院へと向かいます。

 

樹齢数百年を数える巨大な杉の樹海を通るように

空海の御廟と灯籠堂へと導く約2キロの参道には

皇室・公家・大名など名のある人々の墓がおびただしく並び、

様々な形の墓石とそれを囲む鳥居や石像、石塔が

朽ちるともなく苔に覆われ自然と一体化するかのような姿は、

この春に訪れたアンコールワット遺跡群を思い出させます。

 

また、ここに今でも語り継がれる歴史上の人物をはじめ

20万もの数の墓碑が納められているという事実に、

改めて空海が切り開いた真言宗の大きさを感じ、

ただただ感心するばかりです。

 

いよいよ御廟橋を渡すと霊域に入るということで、

この先は写真撮影も禁止となり、

清らかな気持ちで御廟と灯籠堂を参拝します。

 

宗教心はないのでじっくりと時間をかけて参拝しませんでしたが、

ひととおり奥之院を回った後は来た道をのんびり引き返し、

一の橋へと戻ったら11時半過ぎ。

ちょうど人の出が増えてきたので、先に昼食を食べることにしました。

 

バス路線に並ぶ土産物屋の2階の食事処で、

めいめいが精進定食、幕の内弁当、天ぷらそば定食を。

テーブルに置かれたやかんの冷たい緑茶もうれしく、

皆でおいしくいただきました。

 

その後、お土産物屋をひやかしながら、

最後に金剛峯寺に軽く参り、この日の高野山詣は終了。

早目の行動で、暑さと人混みを避けることができたので、

もう一度来てみたいと名残を残すことができて何よりでした。

 

実は高野山を訪れたのはこれが初めて。

隆々とした峯に囲まれたこんな奥深く高いところに、

弘法大使信仰の中心聖地として

ひとつの町が形成されているのは驚きでした。

やはり奥が深い。

 

次回来るときは、もう少し勉強をしてから、

ゆっくりと時間をかけて見て回りたいと思います。

 

楽しい一日をどうもありがとう!

 

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