アートアクアリウム展~大阪・金魚の艶~

 

夏休み最終日。

妹と一緒に大阪の堂島リバーフォーラムで開催中の

アートアクアリウム展に行ってきました。

 

そもそもアートアクアリウムというのは、

生き物を泳がせた水槽に色や光をあてて芸術性を持たせた

水族館のことを指すようですが、

金魚に特化し和をモチーフにした水中アート展覧会として始まったのが、

この「アートアクアリウム展」なのだそうです。

 

開場が11時からだったので、

10時に妹と待ち合わせて15分ほど前に会場に到着。

すでにチケット売り場前と入場口前に長蛇の列がありました。

チケットはすでに購入しておいたのでチケット保持者の列に並びます。

 

炎天下ではなく待ち時間も長くなかったのは幸いでしたが、

入場後、暗い場内で身動きが取れないほどの人だかりには閉口しました。

子供以外の来場者のほぼ全員がスマートフォンで撮影をしているのです。

 

多種の金魚が様々な形の水槽の中で、

色とりどりの光を受けながら泳ぐ姿はとても幻想的。

もっと俯瞰的に見ることができたら尚よかったと思いますが、

アート鑑賞というよりは「夏休みイベント」なので

昨今のSNSユーザーはどうしても避けることができません。

あまりに流れが悪いので、いくつかの小さな水槽は飛ばして順路を先に進み、

やっと奥の部屋では全体を見渡す余裕ができました。

 

一番奥の高いところには祭りの提灯がずらりと並ぶ壁面の前に

巨大金魚鉢を模した水槽が宙を浮き、

赤やオレンジ、青や緑と光を受けながら泳ぐ金魚たちの姿が

とても艶やかで華やかだったので、

妹としばらく立ち止まって時間をかけて眺めたあと、

もうこれで十分だねと、会場を後にしました。

 

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その後のランチに選んだのは、

福島駅近くにあるイタリアンレストラン。

かれこれ20年近くお世話になっているMさんに

この春久しぶりにお会いしたとき連れて行ってもらい、

とても美味しかったのを覚えていたので、

ここにしようと決めていました。

 

6種盛りの前菜に、サラダを挟んだバケット、

赤・白・クリームのソースから選べるパスタに

デザート盛り合わせとコーヒーがついた

ボリューム満点かつ味もコストパフォーマンスも素晴らしいお店に、

やっぱり妹も大満足。今日も美味しかったです。

 

その後、梅田まで戻って大勢の人が行き交う地下道を歩いていると、

上述のMさんにバッタリ遭遇・・・!!

怖いくらいの偶然にびっくりですが、やはり並みならぬ縁があるのだろうと、

改めて繋がりに感謝の気持ちを持ちました。

 

そんな梅田での半日を終え、その足で実家へ。

母と互いの夏休みの報告をしながら夕食を食べ、

ちょうど今日の金魚の写真も見せることができました。笑

 

夏休み最後に楽しい一日。

ひとりじゃないって有り難いことですね。

明日から仕事がんばります。

 

友人宅にて

 

夏休みも残り2日。

昨日は午後から高校時代の友人宅を訪ねました。

 

先日旦那さんの実家に帰省してきたところだというのに、

いつものように夫婦と息子ふたりで自然に迎えてくれました。

 

家に入ったら挨拶もそこそこに、

すっかり寛いで家族団欒さながら一緒にテレビを見っぱなし。

これまで一切観ていなかったオリンピックの映像に今更になって釘付けです。

 

その合間に見せてもらったのが、息子くんの昆虫コレクション。

秘密の昆虫部屋から厳選のうえ取り出してきてくれたのは、

まるでロボットか甲殻類のような巨大クワガタ、

トルコから輸入したというカラフルなカナブン(写真)、

おもしろい顔に背中に縞が入ったカナブンの3匹。

 

昆虫採集に夢中とは聞いていましたが、こんなに本格的とは!

網とかごを持って虫取りに行く昆虫採集ではなくて、

珍種をネットで購入のコレクター採集でした。

 

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そうして再びオリンピック放送に戻っては、

競技についてあれこれ質問したり突っ込んだりしているうちに、

たくさんのお皿が運ばれ、おいしく楽しい夕食の時間に。

お腹いっぱいたくさんいただきました。

 

食後も不躾に寛いでいるとテレビが切り替わってオリンピックの中継が始まり、

夜もそんな時間になっていることにやっと気がついて失礼した私。

いつしか外は雨が降っていましたが、

散歩になるからと友達と下の息子くんが駅まで見送ってくれました。

 

カナダに住んでいた間も、帰国するたびにこうして家族で迎えてもらい、

今も変わらずそうしてもらえることをとても有り難く思います。

温かい夏休みの一日をありがとう!

 

高野山

 

夏休みも後半戦。

唐突ですが、妹家族と高野山へ出かけてきました。

 

朝7時半過ぎに西宮を出発し、

高速道路を順調に乗り継いで一路和歌山へ。

しかるべきところで高速を降り

紀の川沿いの一般道を走るうちに、

気がつけばくねくねと曲道の続く山の中です。

 

10時過ぎには高野山観光の中心部へ到着し、

金剛峯寺の足元にある駐車場に車を止めることができました。

まずは迷わず、奥之院へと向かいます。

 

樹齢数百年を数える巨大な杉の樹海を通るように

空海の御廟と灯籠堂へと導く約2キロの参道には

皇室・公家・大名など名のある人々の墓がおびただしく並び、

様々な形の墓石とそれを囲む鳥居や石像、石塔が

朽ちるともなく苔に覆われ自然と一体化するかのような姿は、

この春に訪れたアンコールワット遺跡群を思い出させます。

 

また、ここに今でも語り継がれる歴史上の人物をはじめ

20万もの数の墓碑が納められているという事実に、

改めて空海が切り開いた真言宗の大きさを感じ、

ただただ感心するばかりです。

 

いよいよ御廟橋を渡すと霊域に入るということで、

この先は写真撮影も禁止となり、

清らかな気持ちで御廟と灯籠堂を参拝します。

 

宗教心はないのでじっくりと時間をかけて参拝しませんでしたが、

ひととおり奥之院を回った後は来た道をのんびり引き返し、

一の橋へと戻ったら11時半過ぎ。

ちょうど人の出が増えてきたので、先に昼食を食べることにしました。

 

バス路線に並ぶ土産物屋の2階の食事処で、

めいめいが精進定食、幕の内弁当、天ぷらそば定食を。

テーブルに置かれたやかんの冷たい緑茶もうれしく、

皆でおいしくいただきました。

 

その後、お土産物屋をひやかしながら、

最後に金剛峯寺に軽く参り、この日の高野山詣は終了。

早目の行動で、暑さと人混みを避けることができたので、

もう一度来てみたいと名残を残すことができて何よりでした。

 

実は高野山を訪れたのはこれが初めて。

隆々とした峯に囲まれたこんな奥深く高いところに、

弘法大使信仰の中心聖地として

ひとつの町が形成されているのは驚きでした。

やはり奥が深い。

 

次回来るときは、もう少し勉強をしてから、

ゆっくりと時間をかけて見て回りたいと思います。

 

楽しい一日をどうもありがとう!

 

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歯医者にて

 

昨日の午前中、急に思い立って歯医者を訪ねました。

それほど急を要するわけではありませんが、

右上奥の歯が強く噛むとたまに痛み、

冷たいものがしみるように感じるようになったからです。

 

実家の近くにはかかりつけ歯科医を持っていましたが、

引っ越してからはどこへ行けばよいか分からず

なんとなく放置していたのだけれど、

通勤で利用している駅の目の前のビルに

歯科の看板があったことを思い出して

とりあえず飛び込みで入ってみました。

 

午前は予約でいっぱいだというところを、

遠慮がちに懇願して診てもらうことができました。

歯科衛生士さんが口内チェックをしてくれ、

レントゲンのあとに先生の診察です。

 

どうやら噛み合わせによりエナメル質が解け、

その下にある象牙質が虫歯になっているとのこと。

神経に近い部分なので痛みを感じやすいそうです。

 

お盆明けに虫歯の治療をすることにして、

本日は歯にコーティングをしておきます、と、

PC画面を駆使して説明してくれました。

 

かなり長い間虫歯を患ったことがなかったので、

ショックでした。

 

さらに「前歯裏の歯槽骨が少し下がっています」

それはどういうことですか?と尋ねると、

「お年寄りの方の歯が細長くなっていますよね?

放っておくとそうなる、ということです。」

まさかの老化初期サインにダブルショックです。

 

テキパキとした診察治療を終え、

支払いの際に渡された診察券とシュミテクトのサンプル。

知覚過敏用の歯磨きを渡されなんだかお年寄り気分です。

 

そういえば、先日健康診断を受けた際の視力検査を思い出しました。

コンタクトレンズ着用の視力が両方ともに0.9。

「昨年は1.2見えていますが・・、もう一度測ってみましょうか」

と検査員のご配慮でもう一度視力測定。

がんばって見える努力をしたら両目でなんとか1.0に。

コンタクトレンズが曇っているのかな~って思っていたけど、

これってまさかの老眼初期だったのでは?!

 

肌や髪、婦人科では老化の始まりも覚悟していましたが、

まさかの歯と眼。

世間で言うアラフォーっていろいろ大変なんですね。

花火

 

いつしか梅雨も明け、

すっかり本格的な夏になりました。

 

茹だるような暑さも、

朝から賑やかな蝉の声も、

日本ならではの風物詩ですが、

花火もまたそのひとつです。

 

昨夜、妹と一緒に「芦屋花火大会」の

花火を見ました。

 

私たちが小さかった頃から続く芦屋の花火大会。

かつて深江に住んでいた時には、

ベランダから見たこともあったように記憶しています。

今では大会の規模も大きくなり、

サマーカーニバルとして昼間から

屋台やパフォーマンスなどのイベントが行われ、

近辺では恒例の花火大会として有名のようです。

 

明らかに混雑が予想される会場は避け、

西宮浜から遠めに眺めることにして

夕涼みの散歩がてらに出かけてみました。

 

日が落ちた砂浜には、

同じようにして花火を待つ人たちがちらほら。

夜風も気持ち良く直座りも気になりません。

海の方へ目をやっているとすぐに打ち上げが始まりました。

 

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実のところ、こんなふうに打ち上げ花火を見たのは

およそ15年ぶり。

カナダにいる間にも何度かは見ましたが、

全く技術が違います。

間近で見ると降りかかるような圧倒的な迫力だろうけれど、

音や煙や人混みの喧騒の方をつい考えてしまう私には

これだけ見られたら十分です。

 

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花火を見ながら、おしゃべりにも花が咲き、

心地よい夏の夜になりました。

サンタルチア

 

先週末、久しぶりに妹とランチに出かけました。

 

お互いに午後に用事があったので、

近場で思いついた香櫨園駅前のフレンチレストランに

11時半現地集合となりました。

 

ところが、この日は予約で貸し切り。

周りにお店がたくさんある地域ではないのですが、

幸運にもごく近くにイタリアンレストランがありました。

 

入ってみると、これが意外なコンセプトのお店です。

体によさそうな野菜や調味料に、

ヨーロッパの雑貨などを少しずつ販売しています。

奥へ続くレストランにはグランドピアノが鎮座していて、

後方は緑に囲まれたテラス風の空間になっています。

よく見てみると予約席と思われるテーブルには、

仮面舞踏会のマスクが置かれています。

 

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テーブルの感覚が広めに取られているのでゆったりとしていて、

開店と同時に入った客層も落ち着いた年齢層が中心です。

ベテランのように見受けられる風格ある男性ウエイターと、

初々しさの残る若い女性ウエイターがふたりで接客をしていて、

オープンキッチンの中では、焦らずのんびりとしたペースで

料理を作っている姿が見えます。

 

小さな冷たいトマトのスープに続いて、

おしゃれな器に盛られたサラダ、

メインのパスタ(妹はリゾットを注文)が

ゆったりペースで順に運ばれてきたところで、

軽やかなピアノの生演奏が始まりました。

演奏者は初々しい女性ウエイターです。

 

突然の演出に驚きましたが、

間近でピアノを聞きながらのランチも乙なもの。

「なかなかいいね~」なんて言っていたら突然男性の太い歌声が!

 

スルマーレ ルッチカ ラストロ ダルジェント

プタリーダエロンダ プロスペロエイト レント~

 

聞き覚えのある曲、小さいころに音楽の授業で習った

イタリア民謡の「サンタルチア」です。

しかも歌っているのは、あの風格ある男性ウエイター。

おそらく声楽の勉強をされていたのでしょう、声量たっぷりです。

 

サンタァ ルーゥチィアー

サンタァ~~ルチィア~

 

なんでも、こうした生演奏がランチタイムに2回あるそうです。

生演奏があるお店は珍しくはないけれど、まさかウエイター自らが出演とは!

サンタルチアに続いて、もう1曲有名なイタリアンポップスを歌ってくれました。

ウエイターがふたりとも演奏しているから、

コースの最後のコーヒーは曲が終わってから。

それもまた愛嬌ですね。

 

温かみのあるお店で面白いランチになりました。

11時半から1時半まで、まさに妹と私が予定していた時間を

このお店のランチコースでぴったりと使うことができたのもパーフェクト。

そして週が明けた今も頭の中では「サンタルチア」が回っています。

 

 

母の日

 

今日は母の日。

いつまでも世話になりっぱなしの母を

せめてランチにでも誘ってみると、

山の会の例会で一日留守だとのこと。

 

何もしなくていいからね、と言われるけれど、

感謝の気持ちだけでも伝えなければと勝手な使命感にかられ、

不在と分かっていながら朝の9時半ごろ、実家を訪ねました。

 

インターンホンを鳴らしても誰もいないので、

「こんにちは~。お邪魔しま~す。ただいま~」と言いながら、

鍵をあけてベランダへ。

こっそりトマトの苗をプランターに移して帰ろうと企んだのです。

 

確か昨年の母の日、

「買って植えようと思いながらやっぱりまだ買ってない」と

言っていた母にトマトの苗を買ってきて同じことをやりました。

プランターへの植え替えと水やりも済ませてある苗を

もちろん母は喜んでくれたのだけど、

私の手では土が十分に整えられておらず

結局母が肥料をやって土を混ぜて植えなおしました。

 

おかげでトマトはすくすくと育ち、

母が留守にするときには代わって父が水をやり、

収穫までしてくれたそうです。

 

ならば今年もと、意気込んで留守中に忍び込んだ私。

ところが、ベランダにはすでにトマトが綺麗に植え付けられ、

すでに小さな黄色い花さえ咲きかけています。

 

しまった・・!!!

トマトを植えたのかどうか事前に聞くことをどうして思いつかなかったのか。

自分に呆れ後悔したけど仕方ない。

奥に追いやられたまま長い間放置されていた古いプランターを見つけ、

中に入っていた土の状態に不安になりつつ、

買ってきた肥料を混ぜて植え替えました。

ついでに小さな鉢に心ばかりのカーネーションも。

 

作業が終わってベランダから室内に入ったところに、

ちょっとそこまで出かけていた父が帰宅。

父にとっては思いもしない鉢合わせとなり、

心臓が止まるかと思うくらいに驚かせてしまいました。

失礼!

 

事情を説明して、ごたつくトマトの苗を見てもらい、

豊作を願って世話を託しました。

作戦成功とは言えないけれど、気持ちだけは伝わるでしょう。

お母さん、いつも本当にありがとう!

 

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