黄色い鍋

 

すでに1ヶ月以上も前になりますが、

ゴールデンウィークの最終日、

お鍋でチキンピラフを多めに炊いておくことにしました。

40分ほどで炊きあがったのコンロの火を消し、

チキンの出汁の良い香りが漂う部屋で昼寝をしました。

しばらくして目を覚ましたら、チキンの香りに何か変な匂いが混じっています。

何だろうな、この匂い?と思いながら、まどろんでいたところ、まさか?!

文字とおり飛び起きてコンロを見てみると、極々弱い火がついている….!

うそっ?!

ピラフを炊いていた時間を含めると2時間半は火にかかっています。

慌てて窓を開け、換気扇を回し、蓋をとってのぞいてみると、

中心はなんとかピラフ、縁はドーナツ状に真っ黒焦げ。

 

5食分は作ったので、幾らかでもセーブできるかと、

真ん中の方だけ器に移しましたが、かなりスモーキーな香りです。

少しでも欲張ると、真っ黒焦げのお米が混じるので、

気をつけながら、少なめ2食は救済しました。(貧乏性)

 

さて、残りの鍋。

側面は何とかなりましたが、底は数ミリ厚くかたい焦げに覆われ、

鍋底の姿もありません。

 

火事にならなくてよかった、ですが、

黄色いル・クルーゼのお鍋は、カナダから持ち帰った数少ないものの一つで、

実は思い出深い大切なものです。

しかも鍋はこの一つしか持っていないのです。

 

しばらく沈黙するも諦めがつかず、救済を試みることにしました。

重曹で焦げをとる方法、酢で焦げをとる方法、を試すため、

大量の重曹と酢を買い込み、

2週間毎日のように、重曹か酢を煮立たせて放置し、

冷めたら焦げが取れるか洗ってみるということを繰り返し、

重曹5袋、酢2本を消費したところで鍋底が見えるようになってきました。

今もまだ部分的に焦げが残っているので、鍋を使うのはゆで卵のみですが、

お気に入りの鍋を見捨てずにすみました。

いやはや、ガスの火の元は要注意です。