ファミリーハイク

 

空がよく澄んだ秋晴れの祝日、

甲山へハイキングに出かけました。

 

先日妹に会ったとき、

11月3日に母と甥っ子と一緒に

ハイキングに行ってみようと話が決まり、

皆が集合しやすい香櫨園駅から出発することになりました。

待ち合わせ場所に思いがけず旦那さんも登場し、

珍しく5人のファミリーハイクです。

 

香櫨園駅から夙川沿いに北へ歩き、

銀水橋を越えて北山緑化植物園へ入る馴染みのコース。

ここで、お茶を飲んで一息いれます。

澄み渡った青空がとても気持ち良く先へ進むのが楽しみです。

 

北山貯水池を通り抜けて甲山入ると、

傾斜のきつい階段で一歩一歩が重くなり息が切れましたが、

出発から約1時間半で標高309メートルの三角点までたどり着きました。

ここで約20分のお昼休憩です。

 

ちょうどお昼を食べ終わった頃に、

陽がかげり風が出てきました。

さっと腰を上げて神呪寺へと下山します。

 

予定ではここでバスに乗って帰るつもりでしたが、

せっかくだからもう少し歩いてみようということで、

甲山森林公園の中を抜け、さらに廣田神社経由で西宮まで、

という新しいプランが持ち上がりました。

 

廣田神社という名前も場所も全く知らない私は、

ただただてくてく歩くばかりです。

思ったよりも距離がありましたが

陽が戻って外にいることが心地よく、

不思議と疲労感はありません。

 

バスが通る広い公道に沿って歩き続けると

白い鳥居が眩しい廣田神社に到着しました。

ここまで出発から約11キロです。

七五三の親子連れを見ながら境内で少し休憩をして、

あとは阪神西宮駅まで残り約1.5キロを皆で完歩しました!

 

香櫨園駅~北山緑化植物園~北山ダム~甲山~森林公園~廣田神社西宮駅

朝9時から午後2時半、久しぶりによく歩きました。

こんなに気分が良いのも久しぶり。

家族のおかげです。

ありがとう!!

 

f:id:minimochism:20161103171600j:plain

季節の変わり目に

 

珍しく風邪をひきました。

 

ひどい症状ではなかったけれど、

金曜日は体の節々が痛くて思考がはっきりせず、

全く仕事に集中できる状態ではなかったので

午後から早退させてもらい、

金曜・土曜とたっぷり睡眠をとったら

鼻と喉がすっきりしない程度に回復しました。

 

気持ちのよい秋晴れの日曜日。

扇風機を片付けて、冬物衣料を引っ張り出して、

手抜きの季節の入れ替え完了。

 

午後は妹とランチに出かけました。

背中に暖かい陽を受けながら苦楽園まで歩き、

以前一度行ったことがあったイタリアンのお店に。

妹も風邪気味で、ふたりとも味覚が万全ではなかったけれど、

それでもおいしくいただきました。

 

帰り道もぬくぬくと気持ちがよく、

程よい散歩になりました。

 

10月ももう終わり。

一気に季節が移りゆくことなく、

もう少し秋を楽しむことができますように。

 

続・謎の荷物

 

私の玄関先に、見知らぬ段ボール3つと衣装ケース2つが放置されていたこと、

それらがまさかの家主の荷物だったことは、先月こちらにも書きました。

管理会社に電話をしてからからまもなく1か月。

実はまだ荷物はあります。

 

私が放置していると誤解されては困るので、

「●●号室の所有物ではありません」と書いた紙を

段ボールの上に置いておくくらいしか対応の仕様がなく、

ちょうど私の真下のお部屋に住んでいた方が引越したようなので、

空き部屋の部屋の清掃に来るはずだからそのときに

この荷物の確認もしてもらえるだろうと期待を込めて待ってみましたが、

階下のお部屋を訪ねた形跡があるにも関わらず

残念ながら私の玄関先の荷物は全く動く様子もありません。

 

そこで再び管理会社に電話をしました。

「ええ?!まだあるんですか?!

それは失礼な話ですからすぐに家主さんに言います」と

私に同情を寄せてくれたから安心して電話を切ったけれど、

管理会社も様子を見にマンションを訪れるべきでしょう、と

責める気持ちも湧いてきます。

 

今度こそ、荷物がなくなることを期待します。

 

『ハドソン川の奇跡』

 

久しぶりに爽やかな青空が広がる金曜日。

有給消化を促されて仕事がお休みだったので、

気になっていた映画を観に行くことにしました。

(今回は本興行の映画館です。)

 

数年前の冬、ニューヨークのハドソン川に飛行機が不時着し、

乗客全員が生存した航空事故を題材にした映画『ハドソン川の奇跡』。

しかもクリント・イーストウッドが監督したとなれば、

気にならないはずがありません。

 

この事故は、私がカナダで生活している間に起った事件の中でも、

特に強く印象に残っている出来事のひとつでした。

極寒の川に辛うじて残された飛行機の主翼の両側に、

たくさんの乗客が立ちすくんでいる映像は、

今でも鮮明に覚えています。

 

実はその映像よりも驚いたのは、

アルがこのニュースに異常なまでに反応したことでした。

乗客全員の命を救った素晴らしい機長だと称え、

新聞やテレビで報道を追い、事あるごとに話題にするのです。

日頃の彼はアメリか社会やアメリか政府に対して常に批判的だったので、

どうしてこの典型的ともいえるアメリカのヒーローイズムにここまで執着するのか、

私には不思議でなりませんでした。

 

メディアがこぞって報じた「奇跡」と「英雄」ではなく、

「その真実の裏側」を描いたのはクリント・イーストウッド監督らしく、

自らの判断に疑惑がかけられ国家運輸安全委員会の厳しい追及に苦悶しながらも、

40年の自分の仕事に強い誇りを持って対峙する機長の姿は、

これまで伝えられた英雄像を遥かに越えた人間としての深みがありました。

機長の人間性、当時のすべての偶然性が重なり、

あの状況下で全員生還できたことはまさに奇跡だったのだと思います。

 

恐ろしいまでに一気に英雄扱いする社会と、

一方で理不尽なまでに糾弾しようとする社会とを鋭く切り込んで振り返った今、

アルと一緒に「サリー機長は素晴らしい!」と尊敬をもって称えたいところです。

 

ああ、さすがクリント・イーストウッド

味わい深く見応えのある映画でした。

明日の土曜出勤はがんばれそうです。

 

謎の荷物

 

先月のはじめ、出張から帰った翌日の土曜日に、

玄関を開けると扉の脇に見知らぬ荷物がありました。

小さめの衣装ケース2つと同じくらいの大きさの段ボール2箱、

横長の長方形の段ボール1つが、私の玄関に沿って並んでいます。

「なにこれ?!」思わず声が出てしまいました。

 

f:id:minimochism:20161002090552j:plain

 

私の向かいのお部屋の方の玄関横には、

以前から折り畳み式の赤い自転車とビニール傘数本が置いてあり、

引越ししてきた当初は無造作に置かれたこれらが気になって

仕方なかったのですが、見て見ぬふりをして諦めていました。

 

なので、もしかするとお向かいさんが?!という疑念がわき、

ひょっとして週末に引越しをするつもりで荷造りをしていて

部屋に収まりきれないものをここに置いているのかもしれない、と

その週末は様子をみることにしました。

 

ところが翌週になっても荷物は動く気配がありません。

さすがに仕事から帰って自分の玄関前に覚えもない段ボールが

積んであると気分が滅入り腹も立ちます。

いっそのことお向かいの玄関脇にある自転車のなるべくそばへ

移動させてみることにしました。

勝手に人の物を触ることに罪の意識もありましたが、

私の小さな意思表示です。

 

次の週末は3連休だから、そのときに引越すのかもしれない、と

自分の玄関先からほんの少し動いただけの荷物の塊を横目に、

またしばらく様子をみていました。

 

3連休が過ぎても、飛び石の祝日が過ぎても、

その次の週末が過ぎても、まだ荷物は置いたまま。

さすがにこれは何とかせねば、と思った私は、

ついに管理会社に電話をしました。

 

「2週間以上前から荷物がいくつか私の玄関脇に置いてあるのですが、

もしかしたら私の向かいの方の荷物かもしれません。

向かいの方から何か聞いませんか」と単刀直入に尋ねると、

「あー荷物ですか・・・。

実は家主さんから『しばらく荷物を置く』と聞いていたので、

家主さんのものかもしれません。たぶんそうです・・・。

そう聞いていたけど実際に様子を見に行ってなかったものですみません。

家主さんになるべく早く動かしてもらえるように伝えます。

すみませんねぇ・・・。」と申し訳なさそうな返事。

 

勝手に向かいの荷物と思い込み、

無理やりそれらの荷物を押し付けるかのように移動させた私は、

お向かいさんに申し訳なく、

はたまた家主さんに勝手に動かしたことを咎められるかもしれないと、

慌てて自分の玄関横に荷物を全部戻しました。

 

でも、おかしな話です。

 

賃貸契約は部屋しか貸していないと言われたらそれまでですが、

共用部の管理は家主の責任です。

特に踊り場の窓のそばに荷物が置かれていると、

火災などの際に逃げ道が塞がれるあるいは延焼拡大になりかねず、

消防法違反を問われることになるのは家主ではないでしょうか。

 

間に挟まれ気の毒なのは管理会社ですが、

僅かながらも毎月管理共益費を支払っているわけだから、

共用部の管理を怠っては困ります。

家主から言われて従うしかなかったのかもしれませんが、

だったらせめて私にその旨を伝言さえしてくれていれば

ここまで嫌な気持ちにならずに済んだのです。

 

なおかつ、しばらく様子を見に行っていなかったとおっしゃるとおり、

共用部の清掃も全くなされておらず、最近は汚さが目立ってきています。

 

と、家主に対しても管理会社にも物申したいところですが、

気持ちを抑えて月末の家賃支払いを滞らずに済ませました。

これで私に落ち度はありません。

またもう少しだけ待ってみて、

次の週末になっても対応が見られなかった場合は、

理詰めで説明し何なら家賃交渉に持ち込もうと思います。

久しぶりの映画

 

昨日の夕方、久しぶりに映画を観に行きました。

と言っても、新作映画でも大きな劇場でもありません。

昨年公開の日本映画『愛を積むひと』。

市民ホールでの“映画サロン”旧作上映です。

 

映画のサブコピーが、

「次々と届く、亡き妻からの手紙。

想いは積み重なり、やがて希望となる------」

 

決して大げさではなく、このシチュエーションだけですでに涙が出る私は

最後までこの映画を観ることができるかどうかと心配でしたが、

料金たったの500円、仕事帰りに行ってみることにしました。

 

土曜日出勤のあとに、

こんな所帯じみたベントに向かう自分が可笑しい。

もう若くないからね~なんて自嘲しながら会場に着くと、

広くはないホールは両親世代の方々がいっぱい。

急に自分がとても若く感じられました。苦笑

 

映画は、北海道の美しい自然を背景に、

夫婦の愛、家族の愛、人との絆がオーソドックスに描かれ、

確執、喪失、寛容、希望といったテーマは普遍的でありながら、

非常に日本的なヒューマンドラマでした。

 

多少古めかしい設定であることも否めませんが、

私だけではなく、会場のほとんどの人が、

どこかで同じような経験をしたことがあるからでしょう、

上映中は何度もすすり泣きが漏れ、上映後席をすぐに立つ人もいませんでした。

 

そんな映画に個人的なおまけも。

全く注意を払っていなかった配給会社がかつての勤務先でした。

上映開始の先付けに懐かしいロゴ。(多少変わっているが)

すっかり忘れていたので目にしたときはびっくりしました。

そして、上映後のクレジットには、覚えのある人達の名前がちらほら。

 

映画の仕事を辞めてすでに10年(!)。

石を積み、愛を積み、私を守る壁はあの頃より遥かに頑丈になりました。

これからの積み重ねを見守ってくれる存在を感じながら、

ゆっくりがんばりたいと思います。