合格発表

 

思い返せば3年前の2020年。

元旦早々にカポジ水痘様発疹症が再発し、

4月には愛猫スクィーキー、

8月には親友のマルガリータ

9月には義母が亡くなりました。

駆けつけたくてもコロナ禍で渡航も難しく、

遠く離れたカナダに想いを馳せるばかりでした。

 

コロナの終息も全く見通せないまま迎えた2021年。

留学に関わる仕事への意欲は完全に消失し、

もっとエッセンシャルな仕事がしたいともやもやしていた

2月のはじめにZoomで大学時代の友人と再会しました。

 

お互いの近況報告をしているうちに、

社会福祉士を目指してみたら?」との提案が。

福祉に携わる友人は、福祉系の学歴も経歴がなくても

一般養成施設等で必要なカリキュラムを履修することで

国家試験の受験資格が得られることを教えてくれました。

 

この話を聞いてすぐ養成校の資料を請求して比較検討し、

大学の在籍証明書や志望動機や小論文などを準備して、

申込み締切りギリギリで願書を提出。

晴れて2021年4月から某社会福祉士養成課程1年半コースの

受講生になりました。

 

4月には20冊を超える19科目分の教科書が届き、

5月から毎月2〜3科目ごとのレポート提出が始まりました。

年に数回、週末に対面授業のために新大阪へ。

最大の難関は福祉現場での連続24日間の実習でした。

休日を挟むと1ヶ月強。

さすがにそんなに長く仕事を休むことはできないため

1回目と2回目各12日間と分割して実習を行う学校を選び、

職場での理解も得て11月に1回目の実習に参加したものの、

やはり仕事との両立は厳しい。

結局、2022年の3月で仕事を辞めました。

 

無職になった2022年の4月。

ボランティアを始めたり市民講座に参加したりしながら、

5月には山場の2回目の実習を終えました。

残りのレポート課題や対面授業が全て終わったのは9月末。

無事に1年半の社会福祉士養成講座を修了したところで

いよいよ国家試験の受験勉強にも取り組みはじめつつ、

ついでに無職の立場を利用して介護職員初任者研修も修了、

11月からは障害福祉サービス事業所でパートを始めました。

 

こんな流れで迎えた2023年2月5日。

ついに社会福祉士国家試験を受験しました。

冒頭の2020年からの長い道のりを思い返せば、

試験の結果はさておき受験だけでも感慨無量。

私にとって明らかに人生の大きな転機でもあり、

なるべくしてここまできたような必然性も強く感じます。

 

ここまで来られたのは、いろんな人の支えがあったから。

福祉への転向はアルや甥っ子の存在が大きいですが、

カナダでのライフイベントから今日に至るまで、

家族や友人の支えがあったからここまでやってこれました。

示し合わせたように社会福祉士という道しるべを立ててくれた

松山の友人にも感謝です。

 

と、熱い想いを胸に臨んだ国家試験の結果が

3月7日にホームページ上に掲載されました。

パートの仕事から帰宅してから確認したところ、

兵庫県S281-00000〜のファイルの中に私の受験番号がありました。

念のため何度も確認しなおしたので、間違いはなさそうです。

無事合格です!

 

この歳になってのチャレンジが実を結び、心からうれしく思います。

有難いことに、4月から福祉分野での新しい仕事が決まったことが

さらに誇らしく、今は新たな始まりにとてもワクワクしています。

これから学びと実践と重ね、力をつけていきたいと思っています。

 

2023年早春