よかわの葡萄

 

毎年お盆の頃に、叔母が両親に葡萄を贈ってくれます。
彼岸参りの帰りに持たせて頂いたり、郵送で頂いたり、
それは甘くて立派な葡萄は、
叔母のご実家に近い吉川町の葡萄なのだと記憶しています。

 

先日のドライブで生野銀山へ向かう途中、
加西SAで母からの着信に気がつきました。
折り返し電話をすると、西宮に行く用事があるから、
ついでに葡萄を届けようかと思ったとの事。
妹一家と一緒であいにく一日不在だと告げると、
分かったわ残念ね、という事で電話切りました。

しばらくして妹も母からの着信に気づいたので
先ほど母と話した内容を伝えると、
あのいつもの美味しい葡萄だね、と。
それを聞いていた姪っ子は「葡萄食べたい!」
毎年お下がりで頂く葡萄を皆が楽しみにしているようです。

 

そんなわけで、ドライブの翌日、
夏の帰省に実家に顔を出し葡萄を頂いて帰りました。
葡萄は日持ちがしないことを母が気にかけているだろうし、
姪っ子も食べたいと楽しみにしていたからここは私がと
その日の夕方には妹宅に届けに行きました。

今年は記録的な長い猛暑と豪雨もあり、
野菜や果物の不作になるのではと心配していた折です。
葡萄の箱にも農家の方から一筆添えられていたそうです。
しかしそれでも手塩にかけて育てられたのでしょう、
いつもと違わずに美しい見事な葡萄でした。

 

ところでこの日、
母へは代わり映えなく御座候を持って行ったのですが、
帰りにはそれが葡萄になり、
その葡萄を妹に届けると代わりに素麺をいただきました。
コミカルで温かく豊かな事だと思いませんか?
こんな家族に感謝です。