敦賀へ

 

4月1日(日)母と一緒に敦賀へ出かけました。

「日曜日に青春18きっぷでお出かけしませんか」との母からの誘いが3日前、
喜んで!と即答したものの行き先を決めないままの前日の夜に
そろそろ行き先を決めなくちゃね、と電話で相談した際に、
母からの提案は西が倉敷、東が敦賀

 

私にとって敦賀は2012年にアルと1泊2日して出かけた思い出の場所です。
あの時は、Biwako LineでTsurugaへ行きたい!というアルの希望により、
青春18きっぷだからというわけではないのに在来線の旅でした。
記憶に残る素敵な敦賀へ、再び出かけてみるのもいいかな。

 

聞けば、母は参加している山の会の例会に
日帰り敦賀の街歩きの初歩レベルコースがあり、
それをモデルに個人で日帰りしてみようとのアイデアでした。
じゃあ敦賀だね!ということで、
翌朝芦屋駅集合で敦賀行新快速に乗ることになりました。

 

さて当日。
7:20頃芦屋駅で待ち合わせ7:29発の敦賀行新快速に乗車。
乗り換えなしでのんびりと9:50敦賀駅に到着しました。
久しぶりの敦賀は、駅舎が綺麗で便利に改装され、
駅前には立派なロータリーが。
変化に驚きながら構内をキョロキョロ。
まずは案内所で地図をもらい、
母の山の会のコースに書いている名所に印をつけてもらいました。
10時、いよいよ敦賀散策のスタートです。

 

まずは敦賀駅前からシャッターが降りた広いアーケードに沿って氣比神宮へ。
少し寂れた風景に記憶が蘇ります。
レンタル自転車に乗って通った道、そしてAL PLAZA!
前回は、当てもなくひたすら海(正しくは湾)に沿って
自転車で散策しただけで名所らしいところは巡りませんでしたが、
色々な思い出が浮かんできます。

 

そんな懐かしい気持ちとともに、
人気があまりないアーケードを歩いていると、
前回は気がつかなかったたくさんのブロンズ像に気がつきました。
沿道に「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」に登場するシーンが
続いています。
ブロンズ像に注目しながら約15分ほど歩いたところで、
大きく立派な鳥居が現れ氣比神宮に到着しました。
松尾芭蕉の句碑や桜などゆったりと見ごたえがある境内。
人の出もそう多くなかったのでゆっくり見学することができました。

 

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氣比神宮を後にして、次に目指すのは金崎宮です。
地図を頼りに歩いていると、街路にたくさんの桜の木が植えられ、
この時期にすでに満開の桜の木々にピンク色の幟がはためいています。
幟には「花換まつり」の文字。
毎年4月初めの桜の時期に金崎宮で行われるイベントのようです。

 

金ヶ崎城跡の麓にある金崎宮は桜の名所として知られ、
明治時代に桜見物に訪れた男女が「花換えましょう」を声をかけ、
桜の枝を交換することで思いを伝えたということで、
地元では恋の宮として有名なのだそうです。

敦賀湾を一望できる小高い山の中腹にある金崎宮。
急な階段を上ると境内には桜が美しく咲き誇り、
花換えの枝(造花)を手に家族で花見を楽しむ人で
賑わっていました。

 

境内からの眺望と桜を楽しみ、
そこから山をあがって国の史跡に指定された金ヶ崎城跡へ。
古戦場ウォーキングと記載がある割には、
大きな史跡はありませんでしたが、
石碑にたどりついてからピクニックテーブルで休憩をして
短いながらも山の中のハイキングを楽しむことができました。

 

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さて、一息ついたら元気が出て、
小高い山を引き返します。
最後に、金崎宮の境内にもう一度立ち止まり、
桜と市内の眺望に別れを惜しんでから次へと向かいます。
次に目指すのは金ヶ崎緑地。
港の雰囲気が楽しめる芝生の公園で、
暖かい春の陽気に誘われ花見弁当を楽しんでいる家族も。
周辺には今回の立ち寄りポイントをはじめ、
敦賀港駅舎や赤レンガ倉庫があり、のんびりとした雰囲気のエリアです。

 

まずは「人道の港 敦賀ムゼウム」。
かつてシベリアで救出されたポーランド孤児、
1940年にはナチスドイツの手から逃れたユダヤ人難民が、
当時の領事代理杉原千畝が発給した“命のビザ”を握りしめ、
敦賀港に上陸したことに関連して展示を行っている場所です。
展示会場に入ってすぐの小さなスペースで
ユダヤ人難民たちの証言ビデオを鑑賞し、
2階の展示ルームを見学してムゼウムを後にしました。

 

ムゼウムと道路を隔てての向かい側に見える赤レンガ倉庫は、
特に見どころでもないと判断しスキップすることにして、
ムゼウムのすぐ横にある旧敦賀駅舎に立ち寄りました。
かつて「欧亜国際連絡列車」の発着駅として
重要な位置を占めていた敦賀港駅舎を再現した建物を
敦賀鉄道資料館として利用されているのだそうで、
レトロな雰囲気の館内に、古い鉄道の資料が展示されていました。

 

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ここまでの散策が終わると午後1時半頃。
すっかりお腹がすいたのでどこかでランチを食べましょうということで、
お店がありそうな駅に向かって戻ることにしました。
あっと言う間に氣比神宮の大鳥居が見え、
再び銀河鉄道のブロンズ像が続くアーケードです。
ブロンズ像の合間に松尾芭蕉の句も点在していて、
それらに注目しながら歩いているとあっという間に駅前です。

 

お昼を食べる場所が見つけられないまま、
駅構内で駅弁でも買って食べるかななんて思っていたら、
駅のすぐ近くにおしゃれなカフェを発見。
パスタランチやグリルランチのランチメニューもあります。
久しぶりにパスタもいいね、とランチはここに決まりです。

 

よく歩いたね~と話しながら、
食事が出てくる間に帰りの電車の下調べ。
乗り換えなしで帰れるように敦賀からの新快速に乗る予定ですが、
この後すぐは2:23発、その次は3:23発。
時計を見て今1:45だからさすがに2:23は忙しないね、と話していると
思ったよりも早く料理がでて2:10にはお店を出ることができました。
駅は目の前。
トイレに行ってコーヒーを買って、予定より早い電車に乗りこみ、
4:43に芦屋に戻ることができました。

 

日帰りでコンパクトに大充実した母との敦賀への旅。
満開の桜を楽しみ、土地の歴史を知り、思い出も振り返り、
敦賀は最高です!!

 

4月の新学期を迎え忙しくなるその直前に、
とても楽しい日曜日を過ごせた事に感謝です。
ありがとう〜〜