霧雨があがりかけた土曜日の午後、
仕事が終わってからスーパーへ買い物に出かけると
何やら音楽が聞こえてきました。
日本酒の仕込みが始まる「日本酒の日(10月1日)」にちなんで、
先週末は「第21回西宮酒ぐらルネサンスと食フェア」が開催されていて、
西宮神社を中心に西宮・今津郷にある各酒蔵では様々なイベントが
行なわれていたので、こちらもその一環のようです。
興味はありつつも人混みが苦手なので、
家からすぐ近くの西宮神社に足を運ぶのは避けようとしていた私ですが、
西宮神社近くのスーパー前にある簡易ステージで
怒ったような形相の面と鬘をつけた人が軽快な和楽に合わせ
激しく舞う姿に目を奪われました。
腰に色紙で装飾が施された衣装と刀をつけ、
青々と立派な玉串を振り回しながら踊る姿はとてもダイナミックで
迫力がありかつ儀式的で、まさに神に奉納するための舞。
約10分程の舞に完全に引き込まれました。
その後登場人物は鬼やえべっさんに代わり、
ストーリーも単純で楽しめる演目が3つほど続きました。
とても簡易なステージで観客も少なかったのですが、
私はすっかり夢中になってパイプ椅子に座ってじっくり鑑賞。
偶然にも素晴らしい舞を見ることができて気分も幸せになり、
頭の中に残った音楽を口ずさみながら調べてみました。
この舞は「津野山神楽」。
西宮市との友好都市である高知県梼原町に1000年伝わる伝統芸能で、
この酒蔵イベントのために招待され西宮神社境内で奉納されたようです。
西宮神社に隣接する商店街のステージ上でも舞がいくつか披露され、
そこに幸運にも居合わせることができました。
地元では秋祭りに氏子が五穀豊穣、無病息災を祈願して神社へ奉納する他、
氏子が願ほどきに奉納することもあり、
11月には町内各地の神社で奉納されるとのこと。
http://www.town.yusuhara.kochi.jp/kanko/kagura/
機会があったら是非また見てみたい神楽です。
秋の高知か。
・・・。