14日(月)
歌舞伎を観に行きました。
と言っても、古典伝統歌舞伎ではなく、
近代的な演技・演出に基づいて上演される新作歌舞伎で、
今回鑑賞した演目は「六本木歌舞伎・座頭市」。
目力が評判の市川海老蔵が盲目役を化粧なしで演じ、
女性の寺島しのぶが歌舞伎に出演し、
リリーフランキーが初めて歌舞伎の脚本を書き、
日本映画界の鬼才・三池崇史が演出するという、
現代的すぎとも言える六本木歌舞伎の第二弾です。
2月に東京公演が行われ観て見たいと思っていたところ、
名古屋と大阪でも公演が組まれたうえ、
大阪公演は8/10~8/14とちょうど仕事の夏休み期間。
妹にこの歌舞伎の話をすると観て見たいと言うので、
ふたりで一緒に観に行くことにしました。
折しも、市川海老蔵さんが私生活でご不幸があり、
日々注目を集めているさなかだったので、チケットはほぼ完売。
幸運にもわずかなチケットを購入することができました。
さて、公演は午後1時から。
11時半頃に早目に西梅田でランチを食べてから、
懐かしいドーチカ(ドージマ地下センター)を歩いて
フェスティバルホールに向かいました。
到着したのは15分前ほどで、
急斜の3階まで長いエスカレーターを上がって、
トイレに行って席につくとちょうど開演時間のブザーが鳴りました。
座席は、3階席の一番奥最後尾!
本当に最後の最後のチケットだったようです。
途中30分の休憩を挟んで、約60分ずつの二幕構成。
両幕を通じて、立ち回りや舞踊はもちろん、時事ネタやパロディーを
盛り込んだ分かりやすい内容で、観客を巻き込んでの演出も。
要所で、歌舞伎の醍醐味である大見得が切られ、
その都度客席も盛り上がる大エンターテインメント。
この日は大阪公演千秋楽、六本木歌舞伎・座頭市としては、
東京~名古屋~大阪を経て大千秋楽だったので、
最後のカーテンコールでは何度も幕があがり、
とても満足度の高い歌舞伎鑑賞でした。
これを機に、古典歌舞伎も見てみたいと思わせるところが、
新作歌舞伎を上演する意義でもあるのでしょうか。
400年という長い歴史を継承する伝統芸能でありつつ、
いかに伝統を次代に繋いでいくか、
歌舞伎人の強い意志とプロ意識、一般とは画する精神性を
改めて尊敬した一日でした。