神戸の旧市街地東部、三宮から神戸間には生田神社を中心にして
「一宮」から「八宮」までの数字のついた神社があり、
古来より各村落の鎮守の神として厄除けの信仰があったそうです。
節分の日にこの八社を巡拝し厄を祓ったという風習が残り、
現在でも年間を通じてご朱印を受け厄除八社巡拝をする方が多くいるとのことを
昨年秋に知りました。
神戸市交通局が、市バス・市営地下鉄の集客につなげるため、
市バスを乗り継いで八社を巡拝する周遊コースを作成し、
地図やバスの系統などを記載したオリジナルご朱印帳の配布を告知したのです。
母が参加している山の会でも、年明けにこの八社めぐりの例会を行ったこともあり、
私たちも八社の場所を調べて歩いて巡ってみようと母と話していました。
三宮へ出かけた際に、神戸市交通局発行のご朱印帳を手に入れてあったので、
朱印はいただかないまでも地図を参考にさせてもらうことにして、
昨日ふたりで出かけてみました。
ところがこの地図、市営の交通機関利用を前提としてあるため、道路の標示がかなり大雑把。
土地勘がない離れた場所にある神社にうまくたどり着けるか心配しながらも、
JR三ノ宮からスタートして、まずは中心となる生田神社へ。
これからの八社巡拝を祈念し、早速一宮神社を目指します。
山手幹線とフラワーロードという三宮の主幹道路近辺にある一宮と二宮。
こちらは迷うことなく楽々クリアです。
お次は三宮神社。
地図を見ると元町の大丸百貨店近くにあります。
そういえば、大丸に買い物に行くときは必ず、
信号待ちのところで社の存在に気がついていました。
なるほどあれか、と勝手知ったる方角へ一気に移動です。
さて、四宮。
方向的には西元町の北側、相楽園の近くのようです。
目印として記されていた兵庫県庁から脇道に入るとビルの間にありました。
順調に足を運んで次が五宮。
地図では少し離れたところにあります。
しかも詳細が分かりません。
とりあえず、バス道沿いに歩けばなんとかなると北上し、
バスルートに出たところで延々西に歩きます。
細い路地を見つけて傾斜をあがっていくと見えました。
これまでで最も質素なお社さんです。
でも、人気もなくて静かでお昼を食べるのに好都合。
境内の階段に腰掛けて、ここで持参したおにぎりを食べました。
さて、ここから後半戦。
地図を見ると、六宮と八宮が隣接していて、七宮はかなり離れています。
六、八、と先に一気に終わらせて、それから七を巡ればいいか、
やはり順番通り六の次に七へお参りし、再び八に戻るべきか、
考えが定まらないままに六社を探します。
目指すは大倉山近辺。
とりあえず南下を続けていたら、神戸大学附属病院が出てきました。
ちゃんと方向は合っていると油断したら、放射状になっている道に迷って、
想定外の遠回り。
でも、道に迷っている間に、六社と八社が同じ住所だと気がつきました。
(気がつくのが遅い)
六宮神社は八宮神社に合祀、と書いてあります。
なぜか少し得をした気分になってやっと見つけた社は「八社神社」。
古い看板に「六宮神社合祀」と書いてあり、
ここで六と八が終わりました。
いよいよ最後の七宮神社です。
神戸駅の西側、新開地の方角だということは分かったものの、
疲れも伴って簡略すぎる地図を読む力が弱まっています。
でも、この道を行けばなんとかなる、だいたいこの辺りのはず、と
思っていたらありました。
予想とは違うところに大きな看板が。苦笑
でも辿り着ければそれでよし。
八社めぐり成就です。
元町から電車に乗って帰りました。
10時に出発して戻ったのは15時頃。
お昼と迷った時間も含めて約5時間、約25000歩の街歩きでした。