シネマ歌舞伎

 

昨年は6本鑑賞したシネマ歌舞伎

今年になって急に歌舞伎熱が冷めたわけではなく、

上演のタイミングが合わずやっと2本目となりました。

 

1本目は4月に上映された『野田版 桜の森の満開の下

坂口安吾の小説をもとに野田秀樹が書き起こした舞台「贋作・桜の森の満開の下」、

その舞台を新たに歌舞伎として野田秀樹に演出された新作歌舞伎です。

 

中村勘九郎七之助兄弟と市川染五郎(当時)など若手人気俳優の競演は、

幕開け早々に舞台劇さながら若々しい躍動感と笑いに溢れ、

かと思えば圧倒的で幻想的な歌舞伎の美が凝縮されたクライマックス。

 

故・中村勘三郎さんが野田秀樹と組んで試みてきた新作歌舞伎「野田版歌舞伎」への

強い想いが、この作品に携わる全ての人に宿っていることが感じられ、

本当に感動しました。

 

またすぐにでも次の歌舞伎作品を観たいと思っていたものの

5月のシネマ歌舞伎スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』は、

GW明けの最も仕事が忙しい時に上映されたため、

あいにく時間的にも気持ち的にも鑑賞する余裕がありませんでした。

 

そしてやっと6月『鷺娘/日高川入相花王』。(二本立て)

まずは『日高川入相花王』(ひだかがわいりあいざくら)から。

こちらは人形浄瑠璃をそのまま歌舞伎に取り込む趣向で、

人形遣い尾上菊之助、人形の清姫坂東玉三郎さんが演じています。

玉三郎さんの所作一つ一つがまさに操り人形でさすがの一言。

ただの人形でも人間でもなく心が宿った浄瑠璃人形という複雑な役柄を

見事な芸でみせてくれました。

 

続いて『鷺娘』

坂東玉三郎さんの『鷺娘』一度観てみたいと楽しみにしていました。

冬景色の舞に白無垢の振り袖に黒い帯の格好をした鷺の精。

傘を使って踊る姿は時折鳥であるかのように見えます。

舞台や曲調が変わる度に、衣装も踊りも変わり、

静けさと華やかさの変化に富む流れの中で哀切極まる幻想的な終焉。

作品に対する深い理解と芸の技術、完璧な優雅さで歌舞伎の美を魅せる

坂東玉三郎さんにただただ深い敬意を表します。

 

7月の歌舞伎も楽しみです。

TOEIC


久しぶりにTOEIC公開テストを受けました。
リスニング(約45分間・100問)とリーディング(75分間・100問)、
合計約2時間で200 問に答えるマークシート方式の英語テストです。

遠い過去に数回受験した記憶がありますが、
最後にいつ受けたのかスコアはいくらだったか
全く思い出す事ができません。

今回は現在の自分の英語力を試すために
受験してみようと軽い気持ちで思い立ったものだから、
一点でもスコアを伸ばすという意気込みもなく
テストに関する事前の予備知識も準備もなく
会場の武庫川女子大学に向かいました。

受験票に記載された受験番号で振り分けられた教室を探し
自分の受験番号が置かれた指定席に着席します。
大学の講義室の長机と折りたたみ式の椅子が懐かしい。
でもその懐かしい長机に3人並びの真ん中で不愉快さは
飛行機のエコノミーシートのよう。
しかも椅子が固くて狭い...。こんな環境で勉強してたっけ?
受験に最適な環境とは言えませんが仕方ない。
机上の受験のしおりに目を通して指示通りに解答用紙の準備をします。
ふとしおりの裏面に目をやると赤字で書かれた注意事項がなかなか面白い。

採点は、正解数に基づいて行われます。
誤った解答は減点されませんので、答えに迷った場合でも
どれか1つにマークすることをお勧めします。

分からなくてもとりあえず何かにマークすれば
正解になる可能性もある=1点でも高得点を狙うべきという文言が
公式しおりにまで記載されるとは!
試験対策講座や問題集でのアドバイスならともかく、
試験本部までもがそんな事言っていることに驚きです。
テスト前に思わず苦笑しました。

さて、そのテスト。
内容よりも集中力と時間との戦いでした...。
リスニングは聞き取りが難しいわけでもないのに、
問題形式に慣れるまでペースが掴めず
少しでも油断をすると回答に迷いが生じ、
リーディングは問題数がとても多くてもはや考える時間もない!
集中力が切れると終わりです。

テストができたかできなかったかという事さえどうでも良いくらい
適度の緊張感とまれなる集中力を使った疲労感。
この年になると、こんなに集中して何かに取り組む事がほとんどないので、
それだけで疲れました。笑
慣れないことに取り組んでみるのも脳のトレーニングですね。
結果を受け取るのが楽しみです。

 

 

 

 

みどりの日

 

 

妹家族と母と私でドライブへ出かけました。

ゴールデンウィーク中の日帰りドライブ、

行先がどこであれ、道中・目的地ともに混雑していることを覚悟して

向かった先は滋賀県マキノ町

福井県敦賀市に隣接する高島市の北端にあり、

近年はメタセコイヤ並木が有名となっているところです。

 

朝9時に西宮を出発するため、

9時前に私の家で待機していた母と一緒に、

迎えに来てくれた妹家族の車に乗せてもらって滋賀を目指します。

途中、渋滞でペースが落ちたものの、

琵琶湖と山麓に挟まれた街道は気持ちが良く、

3時間ほどでマキノピックランドへ到着しました。

 

駐車場に車を停め、早速施設前の並木沿いを歩きます。

若々しい緑が眩しい背の高いメタセコイヤを前に、

車の通りが少ない瞬間を見計らい写真を撮りに車道へ出る多くの人も、

駐車場から離れれば離れるほど次第に少なくなります。

写真を撮るには車道が一番“インスタ映え”ですが、

私たちは約2.8kmに500本が並ぶというメタセコイヤの木の下の

遊歩道を40分ほどかけて往復し、

爽やかな緑と青空のもとゆっくり散歩を楽しみました。

 

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駐車場横には地域の食材を使った商品やジェラートを販売する休憩所があり、

その前の広場では、手作りのドリンクや軽食、おやつなどの出店もあったので、

そこで何かランチを取ろうかとも話したのですが、

途中のコンビニで軽食を買って車内で食べる案を採用し、

午後2時前にマキノを後にしました。

 

私と母はコンビニ、妹家族はマクドナルドのドライブスルーで

ランチを選んで社内で軽食を取りながら到着したのは、

妹が見つけた「新旭風車村」。

風車村の名残りとおぼしき風車は点在していますが、どうやら趣が違います。

昨年STAGEX高島と名称を変えてリニューアルし、

お洒落なグランピング施設となっていたようです。

 

インスタ映えするテントエリアは利用者以外立ち入り禁止だったため、

グランピング施設から離れて湖畔を少し散策することにしました。

施設の前の国道を渡り目の前はすぐ琵琶湖。

なぜか人が近づきにくいところに建てられた琵琶湖の治水の先覚者(?)の

銅像を見つけたので近づいてみると、浜辺がすぐ足元です。

浜辺から眺めるはるか遠くまで広がる大きな湖と水平線は、

懐かしいオンタリオ湖を思い出させます。

琵琶湖を眺めながらの散歩はとても穏やかで、

大好きだった時間と場所の記憶を鮮やかに蘇らせてくれました。

 

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青と緑に囲まれた散歩を終え、

渋滞に巻き込まれないことを願いながら湖沿いの国道を戻ります。

途中、琵琶湖畔の水の中に浮かぶ白髭神社の鳥居が近づき、

車の中から写真を撮ろうとカメラを構えていると、

鳥居をくぐるようにカヤックをしている人達が見えました。

縁起が良いのか神社への冒涜か、あれはよろしくないのでは?などと

笑いながらの楽しいドライブ。

渋滞にも巻き込まれず、2時間ほどで西宮まで戻ることができました。

 

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みどりの日にふさわしく緑に囲まれた清々しい一日でした。

家族で気持ちの良い時間を共に過ごすことができたことに感謝です。

楽しいドライブをどうもありがとう!!

 

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4月30日

 

 

4月30日は姪っ子の誕生日です。

ここ数年、いつもGW中に姪っ子の誕生日祝いを兼ね、

実家に集まるようになっています。

 

昨日も、夕方から集まることになっていたので、

私は一足先におやつを持って先に実家へ向かいました。

夕食の準備に取り掛かる前の母にひとしきり近況報告です。

とはいえ特段報告するほどのこともなく、

話題は先日私が食べた神戸牛のことになりました。

 

母「この間のブログ読んだよ。おいしそうな神戸肉」

私「ひとり22000円のコースだからね・・・」

母「22000円?!あのお肉で一人前?」

私「いやいや、あの肉は2人前。」

「でも、柔らかくて甘くておいしかったよ。飲み込めたし」

母「そりゃ、22000円のコースのお肉だったら飲み込めるでしょ!!」

聞いていた父も思わず吹き出すやりとりです。

 

そうこうしているうちに夕方5時になり、

天皇陛下が退位礼正殿の儀で最後のお言葉を述べる姿を

両親とともにテレビの中継を見守りました。

平成という時代が終わるということについては、

基本的に西暦の10年単位で時代をとらえている私にとっては

それほど思うところはないのですが、

天皇皇后両陛下が退位されるということは思入るものがありますし、

平成という時代がそれを象徴するのであれば、

はやりこの30年間の社会の変化に大きな意味を感じます。

天皇陛下の思いを継ぎ、次の時代が平和となることを強く願います。

 

さて、テレビの中継が終わり6時前に妹家族が到着です。

妹との近況報告でも再び神戸牛が話題になりました。

妹「神戸牛、おいしそうだったね」

母「値段聞いたらびっくりするよ」

妹「え?高いとは思うけど、いくら?」

私「ひとり22000円」

妹「ひとり20000円?!」

私「しかもあの写真のお肉は2人前」

と言いつながら、携帯電話に残っているコース料理を全て見せると、

妹「これで見たら、お肉さらに小さいし!!これで22000円はないわ~」

私「分かってる。しかも大体さ私お肉好きじゃないし」

と、神戸牛の話をネタに、母が用意してくれたおいしい夕食をいただきました。

 

夕食後しばらくして、妹が持ってきたケーキの登場です。

アンリのチーズケーキと苺のロールケーキ。

誕生日らしくケーキにロウソクを立ててお祝いです。

すると甥っ子が早々に電気を消しロウソクに火がつけられません。

笑いながらロウソクに火をともし、今度はちょうどのタイミングで甥っ子が消灯。

姪っ子の願い事が終わったら皆で誕生日おめでとうと拍手をして、

甥っ子もちゃんと拍手をしてから電気をつけたことが微笑ましいひと時でした。

 

こうして家族が皆健やかで穏やかに過ごすことができる平和な時代となりますように。

 

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塗薬コレクション

 

 

ここ数年、目の周りのかぶれが続いたことから

その度に皮膚科に行ってステロイド塗薬を処方してもらい、

良くなったらそれでよし、としていました。

冬の乾燥が原因かと思っていたのです。

 

昨年からは、春先にも同じような目の周りのかぶれが起こったので、

同じように皮膚科でステロイド塗薬をもらって対処療法で済ませました。

急に紫外線が強くなったからかと気に留めなかったのです。

 

ところが、今度は目の周りだけではなく頬のあたりにも、

小豆や大豆くらいの大きさのピンク色の湿疹がぽつぽつ出てきたので、

ステロイドを塗って色味が引いたらそのまま茶色いシミとなり、

何らかの原因でまたピンク色の湿疹が広がって、

ステロイドで抑えてシミが増える、を繰り返す様になりました。

 

治ってもシミが残り、見た目が良くないのは好ましくありませんでしたが、

かゆみがなければそれでよし、と思うようにしていたところ、

今度はおでこや生え際、首にもかゆみが広がるようになったので、

皮膚科の先生はシャンプーが怪しいと。

慢性化しているのでアレルギー検査をした方がよいかもということでしたが、

検査をするためのまとまった休みを取ることができないので、

アトピー性皮膚炎用の塗薬に代えて対処療法で様子を見ていました。

 

すっきりしないまま年を越し、

3月の出張先のデンバーでこれまでで一番酷い湿疹が顔中に。

持参していたアトピー用の塗薬で対処したものの、

4月になってまた顔中が湿疹で醜くそして痒みもひどくなったので、

またまた皮膚科へ。

 

アトピー性皮膚炎用の塗薬は光に当たると良くないということで、

ステロイド塗薬にもどし、痒みを抑える飲み薬をもらったので、

紫外線が原因か、あるいは急に花粉アレルギーになったのかと、

自分で勝手に判断しながら2週間。

一向に痒みが治まらないので再び皮膚科へ。

まずは痒みを抑えて湿疹を引かせることが必要と、

ステロイド塗薬とアレルギー用の飲み薬の種類を変えて、

連休を乗り切ることになりました。

 

しかし、種類だけが増えていく塗薬。

自分の記憶力も全くあてにならないので、

こうして簡単に記録しておくしかありません。

 

あまりに見た目が好ましくないため、

ついにマスクを着用しています。

インフルエンザ流行時も花粉流時も使用しなかったのに。

早くすっきりしたいものです。

 

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神戸牛の夜

 

カナダの友人が5年ぶりに日本へ帰国というので、
ご家族や友達と会う貴重な時間を少しもらって、
神戸で夕食をすることになりました。

愛媛出身の友人はカナダに住んで20年近く(!)、
里帰りも数年に一度のペースです。
ワイナリーでのお仕事の先輩ですが、
公私にわたりお世話になって親しくしてもらっているので、
今回帰国を決められたことを家族のように嬉しく思っていました。

愛媛へ直行はせず、横浜〜神戸〜岡山経由で神戸に1泊の来神です。
神戸=Kobe Beef、鉄板焼きレストランで神戸牛を食べてみたいという
リクエストに喜んでお付き合いです。

新神戸駅近くのホテルに宿泊を決めた友人とは
ホテルのロビーで待ち合わせ予定だったのですが、
新幹線の到着時刻に合わせてサプライズで新神戸駅でお出迎え。
その後ホテルに向かいチェックインした友人のお部屋に入れてもらい、
しばらくはお部屋であれこれ話しが尽きません。
会う前にメールで近況報告していてこれです。

夜7時を過ぎたので、そろそろ夕食に行きましょうと
ホテル内の鉄板焼きレストランへ。
いくつかあるコースメニューの中から
「神戸牛コース」を選び私は赤ワインもつけました。

目の前に運ばれてきた霜降りの神戸牛肉と
気持ちの良いサービスと共に運ばれる新鮮で珍しい野菜を使った前菜、スープ、サラダ。
鉄板の上のシェフの美しい手さばきを眺めながら順にこれらをいただいているうち、
あっという間にお肉が食べごろ焼き加減に。

いよいよ一口。まずは何もつけずにそのままで。
柔らかなお肉をゆっくり噛んでいると口に中に肉の旨味と甘味が広がります。
「わぁ、甘い!」と思わず口に出た私。
「そうなんです。神戸肉と他の和牛の違いはどの甘味なんです」と
経験長そうなシェフが教えてくれました。

押し付けがましく謙虚で程よい距離を保たれたサービスも心地よく、
神戸牛のステーキを心ゆくまで堪能し、コースの最後まで居心地よく
美味しい夕の時間を過ごすことができました。

お会計の際に「ここは私が」「いや、それは私が」と
ありがちなせめぎ合いの末、
これまでのたくさんの感謝と今回の再会のお礼を込めて、
私からの気持ちということにさせてもらいました。

神戸っ子だって神戸牛なんて滅多に食べません!
特別な夜をありがとうございました!!
短い滞在中にご家族やお友達とたくさんの楽しい時間を過ごして下さいね!
(本人はこのブログのことを知らないので読むことはありませんが....)

 

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花見日和

 

絶好の花見日和となった週末、

久しぶりにカメラを引っ張り出して散歩へ出かけました。

 

定番の夙川は桜が満開。

毎年変わり映えなく同じ場所で写真を撮ってしまいます。

 

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それにしても、桜の下は花見の場所取りでシートだらけ、

散歩の人も多いのでいくら桜が綺麗でも気疲れが。

 

そこで、この際桜は求めずに、

市街地を北へ20分ほどのところにある広田山公園へ

行ってみることにしました。

 

これが大正解。

コバノミツバツツジが盛りを迎え、

よく管理された自然豊かな敷地内が、

可愛らしい紅紫色に囲まれてそれは見事でした。

 

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汗ばむほどの陽気に誘われて、

ついついたくさん歩いて週末3日間の歩数は60000歩。

程よく疲れてすっかり自己満足のお花見となりました。

 

(番外編)

①しかし、うっかり度が増し続ける私。

 カメラのメモリカードを挿入しないまま出かけること2日連続。

 いざ写真を撮る段になりメモリーカードがないことに気づき、

 結局携帯電話で写真を撮ることに・・。

 

②近所の若いパパと小さな娘たちの会話。

パパ「じゃあ、桜でも見に行くか~」

娘「どこに桜見に行くん?」

パパ「そりゃ、夙川やで」

娘「3日連続夙川はいいわ~」

大人は毎日桜でも飽きないけれど、そりゃ子供たちは飽きますよね・・・。