雨の日曜日に

一日よく降った昨日の日曜日。
雨脚も強かったので外出は控えたいところでしたが、
予定通りシネマ歌舞伎を観るために三宮まで。

 

1週間期間限定で上映中の『二人藤娘/日本振袖始』。
1日2回の上映しかなく、
土曜日は仕事のために都合が合わず、
日曜日が唯一のチャンスだったのです。

 

ちょうど母の日だと気がつき、
前もって母に声をかけてみたところ
あいにくその日は山行きの予定があるということで
今回は1人で観に行くつもりだったから、
雨足を見て取りやめることもできたのだけれど、
やっぱり観たい気持ちが勝って
珍しく雨の中のお出かけでした。

 

さて、まずは「二人藤娘」。
本来は一人で演じる女形舞踊の「藤娘」を、
坂東玉三郎さんと中村七之助さんの二人が演じた舞台です。
美しい藤が咲き誇る舞台の上を女でも見とれてしまう二人が
艶やかに舞い、華やかで美しい芸術のような作品でした。

 

変わって「日本振袖始」。
八岐大蛇(やまたのおろち)伝説をベースに
近松門左衛門が書き上げた演目だということや
作品の題名の由来やストーリーなどを
シネマ歌舞伎としての本作品の編集・監督した
玉三郎さんご自身が語る映像が冒頭にあったおかげで、
すんなりと理解することができました。

 

藤娘に続いて妖艶な美しい姫の姿の玉三郎さん、
後半は大蛇退治にやってきた素盞嗚尊(すさのおのみこと)を演じる
中村勘九郎さんと大蛇が大立ち廻り繰り広げられますが、
まさか恐ろしい鬼のような大蛇が玉三郎さんだとは信じられない変貌ぶり。
八頭の蛇の動きと主役二人の立ち回りは本当にダイナミックで、
思わず声が出るほどのザ・歌舞伎のエンタテインメント。

あー、来てよかったな、と思う90分でした。
やっぱり母も一緒に観られたらよかったなぁ。

 

さて、用事を済ませて家に帰り、やっぱり気になって
「母の日なのに何もせずごめんね。また別の機会にするね!」と
母にメールをしたらすぐに返事がありました。
「一日よく降るね。今日は家でゆっくりしてました」。
そうだよね、これだけ雨が降ったら山行きだって中止になるよね・・・。
だったら朝出かける前に電話すればよかったな。

 

というわけで、お母さんまたの機会を待っててね。
いつもどうもありがとう!!!

 

家族でドライブ

5月5日のこどもの日、
母と妹家族とGWのドライブへ出かけました。

 

当日朝9時に西宮を出発して
母を迎えに行く道中で妹と行き先の相談です。

定番の淡路島はGW渋滞必至、
だったら北へ向かって天の橋立?
2時間くらい?ちょっと遠いか?
三田に芝桜の名所があるみたい、
なんて決めかねるうちに母と合流。

「天の橋立は遠いから三田が良いわ」の一言で、
緑がまぶしい六甲山を越えてヒョイと三田へ。

 

三田市内の田舎道では、
米の植え付けや畑の手入れが新鮮で、
美しい田園風景を眺めているだけで
気持ちがリフレッシュします。

カーブの多い狭い県道を奥深くまで進むと、
ありました!
芝桜専門庭園「花のじゅうたん」。
隣接の駐車場に観光バスも停まっているので
三田の観光名所なんですね。

 

車から降りて良いお天気で良かったね〜と
話ながら園内への入り口にて手書きの張り紙。
「たび重なる雨で花は急激に減少しました。
本日は半額にて開園しております」
満開で先詰めた芝桜を期待していたので
ちょっと残念でしたが、
一部残った芝桜は可愛らしく、
狭いながらも手入れされた園内を歩くだけで、
私は十分楽しめました。

 

その後、ほんの50メートル程先の「花しょうぶ園」へ。
意外に入園料が高い…だったらイイわ、と入園せずに、
道路を挟んで向こう側の「永澤寺」へ。
母は「ようたくじ」と言いますが、
途中の道路標識では「えいたくじ」の振りがな。
一体どっちが正しいの?と思っていたら、
道路案内図に一口メモが。
永沢寺 - ようたくじ 寺名です。えいたくじ 地名です。
なるほど。

 

中でもこちらのお寺の固有名詞になると、
永澤寺と書くようです。
関西花の寺のひとつであるこのお寺は
花しょうぶが有名なのだそうですが、
それには時期が早すぎます。
それでも広い境内にはガンダーラ彫刻の展示や
整然とした墓地にこれまた立派な涅槃仏まで。
意外にも散策のしがいがあるお寺でした。

 

この後は車に戻り、
今度は有馬富士公園へ向かいます。
山の会の例会で有馬富士の名前は何度も見ながらも、
アクセスの悪さに参加したことがなかった母。
一方妹は子供達がまだ小さかった頃、
よく有馬富士公園へ連れて来ていたそう。
有馬富士へのハイキングコースへも繋がる公園は、
生態系を学ぶ施設や子供が遊べる遊具ゾーン、
散策コースなどが整備されていて、
家族で楽しめる公園なのだそうです。

 

この日は山の中へのハイキングにへ軽装備だったので、
公園の中心福島大池を取り囲む遊歩道に沿って、
ゆっくりと散歩を楽しみました。
どれだけ歩いても一向にペースが落ちない
元気な甥っ子。
小さかった頃に来たこと、覚えているかな?

深々とした緑と眩しい空。
のんびり散策するだけで本当に気持が良い。
有馬富士を眺めながら母に、
「3月に見られなかった富士山が見えたね!」

 

さて、心地よい散策を楽しんだあと、
お腹が空いたのでランチです。
往路で見つけた讃岐うどんチェーン店を目指し、
皆で冷たいうどんをいただきました。
お腹も満たされ本日の行程は終了です。

 

楽しかった家族での半日ドライブ。
足が痛い父と、宿題に追われた姪っ子は、
残念ながら留守番でしたが、
家族で過ごすゴールデンウィークは有難いこと。
ささやかかもしれませんが、
私にはとても心満たされる時間でした。

 

楽しいゴールデンウィークをありがとう!

 

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高野山と誕生日

 

ゴールデンウィークの前半の3連休。
晴天の土日は、気温と陽射しがすでに夏。
寝具や衣類を夏向けに交換して、
台所周りの収納を気持ち程度に片づけました。

 

4月30日(月・祝)は、妹たちと高野山へ。
9時に西宮を出発し、11時半には高野山に到着。
同じメンバーで2度目の高野山
前回は、奥の院金剛峯寺を散策したので、
今回は、女人堂、檀上伽藍、大門を周ることにしました。

 

曇り空だったので気温もあがらず、
昨日まで下界が暑かったので、
余計に肌寒く感じられます。
若干薄着を後悔です。

 

まさかの半袖一枚の甥っ子と対照的な
しっかり相応しい上着を羽織った外国人観光客。
中には、ダウンジャケットの人まで。
大抵は、日本人が厚着、外国人が半袖のところ、
逆になってしまいました。

 

おそらく本来はこのくらいの気温が平均的なのでしょう。
外国から来る人は、事前に旅先の気候を調べて
洋服を選んで持って来たのだろうと妹。
或いはまだまだ冬の寒いところから来たのかもと私。
前回来た時は暑かったという記憶がある私たちは、
照り陽射しの中を歩くより良しということで、
2時間ほどの散策を楽しみました。

 

さて散策後、昼食を食べようと食事処を探しますが、
あいにくどこも満席で待ち時間も長い。
並んで食べるよりも車を出して途中で何か買う方が早い、
ということで午後2時頃には高野山を後にしました。

 

実はこの日は姪っ子の誕生日。
部活の試合で出かけている姪っ子と、
実家で一緒に夕食を食べることになっていたので、
遅いお昼でおなかいっぱいになっても困ります。
おにぎりでも買うことにしたものの、
コンビニが目と鼻の先に乱立している都会とは違い、
なかなかお店もありません。
やっと見つけたお店もおにぎりのようなものがなく、
ようやくコンビニを発見したときには「あった!」。
ところがおにぎりもサンドイッチも売り切れです。
がっかり。
そんなことで、ようやく次のコンビニに辿り着き、
おにぎりやサンドイッチが豊富に並んでいるのを見たときは、
「あった~!!」
みんな車内でおにぎりを頬ばりました。

 

今度は実家に向かう前、
近くで姪っ子の誕生日ケーキを買うつもりが、
思うようなケーキ屋さんが見つかりません。
車を走らせながら実家が近づくにつれ焦ります。
「確かあそこにケーキ屋さんがあったような気がする」と
最後の最後、実家近くの2号線沿いで妹を下ろします。
駐車ができないため妹はケーキを持って歩いて帰ることになり、
私たちたちは一足先に実家に「ただいま」。
手巻きずしを用意していてくれた母は、
私たちが高野山に行っていたと聞きびっくりです。

 

さて、夕食の準備も整いましたが、
主賓の姪っ子がいつ到着するのかがよく分かりません。
申し訳ないけど先に始めてもいいかしら、ということで、
姪っ子用に先に取り分けをして、先にみんなで食べていると、
ほどなく姪っ子が到着です。
姪っ子の席の前を、母と妹と私で素早く整えて、
すぐに一緒に食べることができました。


夕食の片づけが終わったらすぐにケーキの登場です。
姪っ子は少し休みたかったようですが、
休憩を挟むと寝てしまって遅くなるということで、
翌日も仕事のある私と妹に急かされるように
誕生日ケーキでお祝いとなりました。(ごめん!)

 

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というわけで、バタバタと忙しい、
でも充実して楽しい一日でした。
家族で過ごすゴールデンウィークはうれしいです。

 

敦賀へ

 

4月1日(日)母と一緒に敦賀へ出かけました。

「日曜日に青春18きっぷでお出かけしませんか」との母からの誘いが3日前、
喜んで!と即答したものの行き先を決めないままの前日の夜に
そろそろ行き先を決めなくちゃね、と電話で相談した際に、
母からの提案は西が倉敷、東が敦賀

 

私にとって敦賀は2012年にアルと1泊2日して出かけた思い出の場所です。
あの時は、Biwako LineでTsurugaへ行きたい!というアルの希望により、
青春18きっぷだからというわけではないのに在来線の旅でした。
記憶に残る素敵な敦賀へ、再び出かけてみるのもいいかな。

 

聞けば、母は参加している山の会の例会に
日帰り敦賀の街歩きの初歩レベルコースがあり、
それをモデルに個人で日帰りしてみようとのアイデアでした。
じゃあ敦賀だね!ということで、
翌朝芦屋駅集合で敦賀行新快速に乗ることになりました。

 

さて当日。
7:20頃芦屋駅で待ち合わせ7:29発の敦賀行新快速に乗車。
乗り換えなしでのんびりと9:50敦賀駅に到着しました。
久しぶりの敦賀は、駅舎が綺麗で便利に改装され、
駅前には立派なロータリーが。
変化に驚きながら構内をキョロキョロ。
まずは案内所で地図をもらい、
母の山の会のコースに書いている名所に印をつけてもらいました。
10時、いよいよ敦賀散策のスタートです。

 

まずは敦賀駅前からシャッターが降りた広いアーケードに沿って氣比神宮へ。
少し寂れた風景に記憶が蘇ります。
レンタル自転車に乗って通った道、そしてAL PLAZA!
前回は、当てもなくひたすら海(正しくは湾)に沿って
自転車で散策しただけで名所らしいところは巡りませんでしたが、
色々な思い出が浮かんできます。

 

そんな懐かしい気持ちとともに、
人気があまりないアーケードを歩いていると、
前回は気がつかなかったたくさんのブロンズ像に気がつきました。
沿道に「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」に登場するシーンが
続いています。
ブロンズ像に注目しながら約15分ほど歩いたところで、
大きく立派な鳥居が現れ氣比神宮に到着しました。
松尾芭蕉の句碑や桜などゆったりと見ごたえがある境内。
人の出もそう多くなかったのでゆっくり見学することができました。

 

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氣比神宮を後にして、次に目指すのは金崎宮です。
地図を頼りに歩いていると、街路にたくさんの桜の木が植えられ、
この時期にすでに満開の桜の木々にピンク色の幟がはためいています。
幟には「花換まつり」の文字。
毎年4月初めの桜の時期に金崎宮で行われるイベントのようです。

 

金ヶ崎城跡の麓にある金崎宮は桜の名所として知られ、
明治時代に桜見物に訪れた男女が「花換えましょう」を声をかけ、
桜の枝を交換することで思いを伝えたということで、
地元では恋の宮として有名なのだそうです。

敦賀湾を一望できる小高い山の中腹にある金崎宮。
急な階段を上ると境内には桜が美しく咲き誇り、
花換えの枝(造花)を手に家族で花見を楽しむ人で
賑わっていました。

 

境内からの眺望と桜を楽しみ、
そこから山をあがって国の史跡に指定された金ヶ崎城跡へ。
古戦場ウォーキングと記載がある割には、
大きな史跡はありませんでしたが、
石碑にたどりついてからピクニックテーブルで休憩をして
短いながらも山の中のハイキングを楽しむことができました。

 

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さて、一息ついたら元気が出て、
小高い山を引き返します。
最後に、金崎宮の境内にもう一度立ち止まり、
桜と市内の眺望に別れを惜しんでから次へと向かいます。
次に目指すのは金ヶ崎緑地。
港の雰囲気が楽しめる芝生の公園で、
暖かい春の陽気に誘われ花見弁当を楽しんでいる家族も。
周辺には今回の立ち寄りポイントをはじめ、
敦賀港駅舎や赤レンガ倉庫があり、のんびりとした雰囲気のエリアです。

 

まずは「人道の港 敦賀ムゼウム」。
かつてシベリアで救出されたポーランド孤児、
1940年にはナチスドイツの手から逃れたユダヤ人難民が、
当時の領事代理杉原千畝が発給した“命のビザ”を握りしめ、
敦賀港に上陸したことに関連して展示を行っている場所です。
展示会場に入ってすぐの小さなスペースで
ユダヤ人難民たちの証言ビデオを鑑賞し、
2階の展示ルームを見学してムゼウムを後にしました。

 

ムゼウムと道路を隔てての向かい側に見える赤レンガ倉庫は、
特に見どころでもないと判断しスキップすることにして、
ムゼウムのすぐ横にある旧敦賀駅舎に立ち寄りました。
かつて「欧亜国際連絡列車」の発着駅として
重要な位置を占めていた敦賀港駅舎を再現した建物を
敦賀鉄道資料館として利用されているのだそうで、
レトロな雰囲気の館内に、古い鉄道の資料が展示されていました。

 

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ここまでの散策が終わると午後1時半頃。
すっかりお腹がすいたのでどこかでランチを食べましょうということで、
お店がありそうな駅に向かって戻ることにしました。
あっと言う間に氣比神宮の大鳥居が見え、
再び銀河鉄道のブロンズ像が続くアーケードです。
ブロンズ像の合間に松尾芭蕉の句も点在していて、
それらに注目しながら歩いているとあっという間に駅前です。

 

お昼を食べる場所が見つけられないまま、
駅構内で駅弁でも買って食べるかななんて思っていたら、
駅のすぐ近くにおしゃれなカフェを発見。
パスタランチやグリルランチのランチメニューもあります。
久しぶりにパスタもいいね、とランチはここに決まりです。

 

よく歩いたね~と話しながら、
食事が出てくる間に帰りの電車の下調べ。
乗り換えなしで帰れるように敦賀からの新快速に乗る予定ですが、
この後すぐは2:23発、その次は3:23発。
時計を見て今1:45だからさすがに2:23は忙しないね、と話していると
思ったよりも早く料理がでて2:10にはお店を出ることができました。
駅は目の前。
トイレに行ってコーヒーを買って、予定より早い電車に乗りこみ、
4:43に芦屋に戻ることができました。

 

日帰りでコンパクトに大充実した母との敦賀への旅。
満開の桜を楽しみ、土地の歴史を知り、思い出も振り返り、
敦賀は最高です!!

 

4月の新学期を迎え忙しくなるその直前に、
とても楽しい日曜日を過ごせた事に感謝です。
ありがとう〜〜

 

 

 

お伊勢さん

 

一気に春めいたこの週末。
例年より早くすでに桜も咲き始めました。

 

昨日の土曜日は妹家族とともにドライブへ。
今回向かった先は伊勢神宮です。

 

朝9時半過ぎに西宮を出発し
12時半頃には伊勢に到着しましたが、
春休み最初の週末とこの春の訪れで人出が多く、
駐車場を見つけるのにしばしウロウロ。
妹たちは昨年夏に来たそうで、
その時に五十鈴川の河原に車を止めたという記憶に頼って、
川の近くの臨時駐車場に入ることができました。

 

さて、車から降りたら早速、おはらい町を通って、
伊勢神宮の内宮参拝を目指します。
おはらい町に入ったばかりは余裕がありましたが、
ほんの少し先に進むとすごい人混み。
軒を連ねる土産物屋や飲食店の前の行列と、
参拝のために前に進む人の流れに
私たちは脇目もふらず黙々と前進するのみ。
細い路地は風情あって気になりますが、
とにかく参拝の目的達成が第一です。

 

おはらい町を抜けると鳥居が見え、
キラキラと流れが眩しい五十鈴川に架かる橋を渡って
砂利道が続く神宮に入りました。

 

パワースポットと言われているそうですが、
残念ながら参拝客が多いので神聖な気分にはなりません。
清らかな気持ちでお参りすべきなのは分かっていますが、
それはもっと人の少ない時期と時間を考えて別の機会に。
今日はとにかく散歩がてら正宮に辿り着けば良しなので、
正宮を端から拝んでUターンです。
参拝客休憩所でお水とお茶いただき
そのまますぐに橋を渡って鳥居をくぐって、
わずか30分ほどで伊勢参りは終了しました。

 

すでに2時、お腹も空いたので伊勢うどんでも食べて帰ろうと、
おはらい町、おかげ横丁内のお店を探しますがどこも満席。
駐車場の近くまで戻り川のほとりにあるレストランで、
遅めのランチとなりました。
ポカポカ陽気の散策で温かい伊勢うどんはチョット暑い。
結局皆それぞれ手捏ね寿司の定食を食べました。

 

そんなわけで、あっと言う間に3時半。
レストラン出たらすぐに車に乗って伊勢を出発、
途中渋滞もありましたが、6時半に無事西宮戻りました。

 

習わしやしきたりは度外視のお伊勢さんで恐縮ですが、
春の訪れを感じながらの散策で気持ちが穏やかになりました。
いつか敬虔な気持ちで静かに訪れたいと思います。
楽しい春のドライブをありがとう!

 

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週末のできごと

 

土曜日の午後、定期健診のため行きつけの歯科へ。
いつもの歯科衛生士さんが口内メンテナンスをしてくれ、
最後の歯科医師チェックでこの日不在の院長の代理の先生から、
「奥の歯は治療をした方がいいですね」と。

 

左上奥歯の白い被せ物が割れているので、その治療をした方が良いと。
前回院長先生にはまだ大丈夫と言われたような気がしましたが、
「はい、分かりました」と簡単に言ったところ、
「はやりゴールドがいいと思いますねぇ」。

 

白いものは耐性が弱く割れやすいので、
おそらくまた割れるだろうから丈夫な金を被せる方がよい、との説明。
以前院長先生からは、噛み合わせの力が強いからマウスピースを薦められたけれど、
それではダメなのか・・。
幼いころは銀での治療の記憶がありますが、今や白で治療が主流の世の中です。
銀でも少し躊躇するのに、金とは・・・。
すぐに判断できずにいる私に、
女性の若い先生だったので「(金は)丈夫なのですが見た目がねぇ」。

 

すると若い女性の歯科衛生士さんが、「実は私も金と銀を入れているんですよ」。
さらに「こんな見た目になります、参考までに見てください!」と自分の口の大きく開けて、
口の中を見せてくれました。(ありがとうございます)

 

「奥の上の歯だしこれより目立たないと思いますよ」と二人でフォローしてくれ、
じゃあ金でもよいかと気持ちが一瞬傾きましたが、
それって保険適用外ですよね?と気づいて治療費の確認をお願いしました。
今日は治療予定がなかったためいずれにせよ治療は後日別の日になるということで、
その時までに考えておいてくださいと言われ、2週間後に予約を入れました。


日曜日。
久しぶりに高校時代の友人と三宮でランチの予定。
出かける用意をしていると電話に着信があったことに気づきました。
歯科から金の治療費についての返事です。
なんと治療は54000円。保険適用外ですから仕方ないですね。
あと一回くらいは割れてもいいから白にしようかな・・・。

 

それはさておき、友人と北野の和食・創作料理のお店でランチです。
20食限定の人気ランチセットを友達が予約してくれていて、
大人の落ち着いた雰囲気のお店で、弁当箱形式の季節の小鉢4種と、
メインに煮魚がついたボリュームたっぷりのランチをいただきました。

 

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いつも静かに話に耳を傾けてくれる友達といろいろ話をしている中で、
友人の長男が2日前に中学校の卒業式を迎えたとの嬉しいニュースです。
写真も見せてもらって私も胸が熱くなりました。

 

ついランチで長居をしてしまい、その後は三宮駅前のコーヒーショップへ。
先日、高校のときのプチ同窓会みたいなものがあったそうで、
友人がそのときの写真を見せてくれました。
女子は全然変わってない、男子は誰か分からない~と笑いながら、
楽しい時間を過ごしました。
ちなみに、友人も同窓会には参加しておらず(ごく一部の人のみ)、
SNSにアップされた写真がSNSを通じて送られてきたそうです。
(私にはこうして勝手に写真が回っていく世の中が恐ろしい・・)

 

というわけで、取り留めのない週末なのですが、
この頃は自分の記憶力が随分と衰えているので、備忘録として日記代わりに。

 

富嶽十景

 

3月6日から1泊2日で母とバスツアーに参加しました。
空気の澄んだ時期に10の富士山ポイントをぐるり周遊 、
あぁ絶景かな!「富嶽十景」2日間という旅です。

 

富士山登頂も経験済み、
日本アルプス夏山々から富士山を眺めたこともある母は
雪に覆われた富士山はまだ見たことがないということで
このツアーに一人で参加しようかと思っていたところへ、
有給休暇を取るつもりだった私の日程に合わせて
一緒に出かけることになりました。

 


3月6日。
前日の大雨から一転、青空が広がり絶好の富士山日和です。
朝8:40三宮集合で30名満席のバスが出発しました。

 

出発早々お弁当と土産物の車内販売です。
1日目のお弁当を事前に申し込まれた方々には
後ほど配布するので車内か途中のサービスエリアで食べて下さい、
明日はあまり時間がないのでお弁当購入がおすすめです、と
お昼用、夜用のお弁当申し込みオプションが与えられ、
皆さま座席ポケットに置いてあった封筒にお金を入れて申し込み。
1日目のお弁当も事前に申込んでいなかった私達は、
帰りもなんとかなるでしょうと申し込みはせず。
昔に一度バスツアーでお弁当頼んだことがあったよね、
と遠い思い出を呼び起こしたりしながら
のんびり快適にバスの時間を過ごし、
途中2ヶ所のサービスエリアでトイレ休憩、
最後に浜松のサービスエリアで昼食タイムとなりました。

 

配布されたお弁当を食べる方、
フードコートで食事する方様々に
約20分の休憩で皆急いで昼食を済ませた後、
再びバスに乗り込んでいよいよ最初の目的地
山中湖を目指します。

 

青空の元順調に高速道路を走ってきましたが、
ここにきて空が雲りがちに。
場所によっては地面が濡れ雨が降っていたように見えます。
目指す先の天候が気になり始める私たち。
空模様の移り変わりに一喜一憂しつつ窓を眺めていると、
トンネルに入る直前に左前方にほんの一瞬、
富士山の頂上付近が姿を見せ、
一気にテンションが上がりました。
しかしトンネルを越えるとすでに富士山の姿はなく、
空はまた雲がかっています。

 

見えるかな、見えないのかな、と心配しながら、
3:30頃に1つ目の富士山ポイント山中湖に到着しました。
ここでは自由散策15分、あいにく富士山は見えません。
次こそは…、と向かったのは忍野八海で自由散策40分です。
一部青空がが見えているのに、富士山は見えず。
それでも八つの小さな池の周りや神社を散策し、
写真撮影を楽しむことができました。
ここですでに夕方5時。
今日はこれから石和温泉の旅館へ向かうのみ。
ちなみに宿泊先も3つ目の富士山ポイントとなっています。

 

さて、旅館到着が夕方6時。大広間での夕食が7時。
昭和な旅館は覚悟していましたが想像を超えた昭和レベル。
12畳の広さに合っていない小さなテレビ、
テレビ台は剥き出しの旧型金庫で
給湯ポットはなぜか畳に直置き、
備えつけの台に置かれた電話は懐かしのダイヤル式です。
板の間奥に風呂場もついていましたが、
小さな木のドアを引いて覗いてみても、
入るのは躊躇するレベルです。
作りも備品も全てが古く、思わず笑ってしまいました。
もちろん富士山は見えません。

 

部屋以外も全てが昭和な旅館では、
大広間での夕食の時間も実にコミカルで、
母も私も苦笑しながら楽しく食事を取ったあと、
温泉に入ってビールで乾杯。
ふたりとも早めに布団に入って翌朝早めににまた温泉へ。
7時に朝食をいただいて、8時には旅館を後にしました。

 

3月7日。
前日3つの富士山ポイントが終わり本日は残り7つ。
④河口湖 ⑤ハナテラス 自由散策30分
⑥西湖 写真タイム10分
精進湖 写真タイム10分
本栖湖 千円札の絶景 自由散策15分
⑨白糸の滝 ⑩音止めの滝 自由散策40分
たとえ滞在時間10分でも富士五湖を周れるだけ周る心意気。
さすが10の富士山ポイントをぐるり周遊ツアーです。

 

しかし、その心意気も虚しくこの日は曇天。
なんと富士山を見ることは叶いませんでした。
富士山を見るためのツアーなのに富士山が見えないとは…。
富士山ポイントに入っていない高速道路から一瞬見えただけ!
しかもバスの座席によってはそれさえ見えなかった方もいるはずです。
こんなガッカリはないでしょう。

 

でも、私には母と一緒にバスツアーに参加して、
楽しい時間を過ごしたことで十分満足です。
アルに富士山は見せてあげたかったけど(何しろそれが目的だったので)
湖好きのアルも十分楽しんだはずです。
最後に訪れた白糸の滝はとても美しい滝で、
富士山が背景に見えなくても十分に見応えがあり、
滝好きの私たちはとても満足できました。

 

というわけで、1時頃には全ての行程を終了し、
これからまた高速道路で神戸まで戻ります。
サービスエリアでの短いトイレ休憩にも慣れ、
バスの乗り降りも素早くなりました。
さっとお茶を飲んだりちょっとした食べ物を購入したり。
もちろん各サービスエリアで必ずお土産を買う方々もいて、
そういうところもバスツアーらしくて面白い。
長い移動も苦にならず三宮に到着したのは7時半、
たった2日で富士山の周りをぐるりと巡って帰ってきました。

 

3月6日にきっと富士山を見せてあげたいと強く願ったけれど、
一見もできずじまいの富士山ツアー。ごめんね。
でも、母と楽しい時間を過ごせたことに感謝です。