残暑

 

久しぶりに涼しい朝です。

まだ起き出す前窓から入ってくる空気が冷たく感じられ、
タオルケットを掛けて暫くゴロゴロ。
朝食後もコーヒーを淹れゆっくりパソコンに向かう
気持ちになる快適さです。

 

お盆を過ぎても残暑が厳しい一週間でした。

22日(火)は朝から健康診断。
寝苦しい夜が明け猛烈に喉が乾く中、
検査前の飲食禁止で水も飲めず気が遠くなりそうに。
朝一番で出かけて8時半から約1時間半。
一般健診、婦人科健診、あちこち動き回って貧血気味、
最後の締めが胃カメラです。
渇いた喉をバリウムで潤す切なさ…。
膨張した胃が苦しいのに機械の中で回転し続け、
終わった後の疲労感はすごかった。
夏の健診はちょっと危険です。

 

23日(水)は、学校がお休みで妹とランチ。
地元のお店に歩いて向かうも照りつける日差しと照り返しがすごい…。

 

25日(金)は、西宮北口のスペインバルで女子会。
日本の帰って来てから知り合った年上の女性と、
彼女を紹介してくれた職場の仲間と3人で。
2年前の夏に初めて集ったことをきっかけに、
毎年夏に女子会をするようになりました。
1年間の心の変化や近況を聞いたり話したり。
まだまだこれから頑張れる!と
それぞれが励まし合った夜でした。

 

26日(土)は、高校時代の友人とランチ。
友人は神戸駅近くで午後に予定があったので、
界隈にどこかいいお店はないかなと事前に探して
選んだお洒落なカフェレストラン。
店の雰囲気もメニューもいちいちお洒落。
"インスタ映え"するから皆パシャパシャ写真撮ってます。
私も写真撮りましたがSNS用ではありません。
そんなことも含め友人と笑いながら楽しい食事。
いつも話す機会がないような事も話題になり、
たくさん話を聞いてくれました。
お互いに無理せず、少しでも楽しく幸せを感じられる時間を
たくさん持てるようにやっていこうと、元気をもらいました。
ありがとう!

 

涼しい朝のおかげで、一週間を振り返る日記になりました。
特別な出来事はありませんが、
毎日同じように淡々と過ぎていくように思える日々にも、
少しずつ何かあるという気付きとポジティブな気持ちを忘れないように。

 

残暑も頑張ろう。

 

 

 

 

 

夏休み最終日

 

16日(水)

再び歌舞伎を観に行きました。

 

と言っても、今回は実際の公演ではなく「シネマ歌舞伎」です。

カメラで撮影した歌舞伎の舞台公演を映画館のスクリーンで

デジタル上映して楽しむというもので、

たまたま8月12日~18日の一週間に上映があるのを見つけ、

これは夏休み最後を締めるにふさわしいと出かけることにしました。

 

作品は『喜撰/棒しばり』。

『棒しばり』は2004年4月、『喜撰』は2013年6月に、

いずれも歌舞伎座で公演された演目で、

どちらも坂東三津五郎さんの芸が光る作品だそうです。

 

まずは『棒しばり』から。

狂言の演目のひとつをベースに歌舞伎化したもののようですが、

太郎冠者・次郎冠者を坂東三津五郎中村勘三郎が演じ、

ふたりの掛け合いがとても面白く笑ってばかり。

またふたりの軽やかで華のある舞踊にもすっかり引き込まれ、

初心者でも十分に楽しむことができました。

 

引き続いて『喜撰』。

六歌仙を扱った『六歌仙容彩』のうちのひとつで、

喜撰法師が女性を口説く踊りということで

舞踊の名手、七代目坂東三津五郎の当たり役、家の芸だそうです。

 

歌舞伎も舞踊も知識のない私には、

花道から桜の枝を持って登場したお坊さんの外見がかなり強烈で、

正直に言うとよく分からず引き込まれるまでには時間がかかりました。

でも、終盤、若いお坊さんたちも踊りを披露する場面をみたら、

分からないなりにも次元の違う熟練の才能は明らかで、

若い人には出せない円熟した芸というものがあるのだなと、

感じることができました。

 

 

帰りのエレベーターで両親世代のご夫婦が話しているのが聞こえました。

「本当に残念だわねぇ」

「ふたりともだからね」

「きっと本人が一番残念でしょうね」

 

坂東三津五郎さんと中村勘三郎さんが続くように若くして亡くなったことは、

今もまだ記憶に新しいことです。

こうして出演された作品を観ると、改めて皆がそう思うことでしょう。

 

2本で77分という短い上映が終わってから、

歌舞伎のことも、歌舞伎役者のことももっと知りたいと思った私は、

帰宅して早々に図書館に行き、まずはおふたりに関する本を借りてきました。

 

幸運にも、坂東三津五郎さん著の『歌舞伎の愉しみ』という本を見つけました。

早速読んでみると「踊りの家に生まれて」とする章があり、

『喜撰』についても語っておられました。

 

観る側にも踊る側にも、何度も観ているうちに、踊っていくうちに、

わかってくるところも、あるのではないかと思えるような作品だそうです。

 

さらに「今の年齢ではまだやれない踊りがある」という踊りへの姿勢。

人生をかけて学び続け精進して円熟していく歌舞伎役者の凄みを感じるとともに、

芸の道に生きる人たちの計り知れない覚悟や志には全く頭が下がります。

 

 

 

 

というわけで、急に歌舞伎に興味を持ち始め今年の夏休み。

明日からはすっかり忘却の彼方だった仕事に戻ります。

きっと職場の人たちには「(夏休みは)何もしてない」と報告して終わります。

でも、こうして何かしら家族と一緒に時間を過ごしたおかげで、

気分もすっかり休まりました。有り難いことです。

 

何気ない夏休みの備忘録おわり。

 

夏休み5日目

 

15日(火)。

午後から免許更新のため、
元町の神戸免許更新センターまで。

 

これまでの免許更新は明石の更新センターまで
電車とバスを乗り継いで出かけ、
お昼を挟んで一日仕事だったような記憶がありますが、
今回は初めて便利な神戸免許更新センターです。
優良運転者と高齢者が対象なのだそうです。

 

さて、建物を入ってエレベーターで更新手続きフロアに入ると、
早速「更新の方こちらです〜」と誘導の声。
言われるままに窓口に並び指示の通りに順立てて動くのみ。
書類記入、手続き費用支払い、書類確認、視力検査、
暗証番号登録、写真撮影まで、
流れるように一気に終わったあと、
上の階で始まったばかりの講習に「入って!」と促されて、
慌てて入室し空いている座ってビデオ鑑賞。
全てがシステマチックで日本でしかあり得ないですね。

 

ビデオが終わったら続いて交通安全についての講義です。
最近の会議や講義では資料を見せながら説明する時は、
専らパソコンとプロジェクターを接続して、
パワーポイントなどで作成した資料をスクリーンに投影させますが、
ここで登場したのは懐かしい資料の投影方法!

 

箱のような機械の上に直接見せたい紙資料を置いて、
その上から卓上ランプのように伸びた腕をかざすと
資料を読み込んでスクリーンに移し出される、という
昔学校の授業などで使われていたような形式です。
それが懐かしくておかしくて。
ちょっと紙芝居っぽい。

 

ちなみに気になったので後で調べてみたら
オーバーヘッドプロジェクターというそうです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/オーバーヘッドプロジェクタ

 

そんなことを考えている間に講習は終了。
また元のフロアに戻ると順番に名前が呼ばれ、
新しい免許証を受け取って終了。
約1時間で更新できました。

 

その後、お盆なので実家におやつでも持って行こうと
急に思い立って3時頃に両親を訪ねました。
お茶だけ飲んで話をしてすぐに帰るつもりが、
ご飯食べて帰ったら?との有り難い母の言葉に甘え、
一緒に早めの夕食を食べてから帰宅しました。

 

いつも自然にこんな心遣いをしてくれる母に感謝、
両親ともに元気でいてくれることが有り難いと
しみじみ思い入り一日を終えました。

 

 

夏休み4日目

 

14日(月)

歌舞伎を観に行きました。

 

と言っても、古典伝統歌舞伎ではなく、

近代的な演技・演出に基づいて上演される新作歌舞伎で、

今回鑑賞した演目は「六本木歌舞伎・座頭市」。

 

目力が評判の市川海老蔵が盲目役を化粧なしで演じ、

女性の寺島しのぶが歌舞伎に出演し、

リリーフランキーが初めて歌舞伎の脚本を書き、

日本映画界の鬼才・三池崇史が演出するという、

現代的すぎとも言える六本木歌舞伎の第二弾です。

 

2月に東京公演が行われ観て見たいと思っていたところ、

名古屋と大阪でも公演が組まれたうえ、

大阪公演は8/10~8/14とちょうど仕事の夏休み期間。

妹にこの歌舞伎の話をすると観て見たいと言うので、

ふたりで一緒に観に行くことにしました。

 

折しも、市川海老蔵さんが私生活でご不幸があり、

日々注目を集めているさなかだったので、チケットはほぼ完売。

幸運にもわずかなチケットを購入することができました。

 

さて、公演は午後1時から。

11時半頃に早目に西梅田でランチを食べてから、

懐かしいドーチカ(ドージマ地下センター)を歩いて

フェスティバルホールに向かいました。

 

到着したのは15分前ほどで、

急斜の3階まで長いエスカレーターを上がって、

トイレに行って席につくとちょうど開演時間のブザーが鳴りました。

座席は、3階席の一番奥最後尾!

本当に最後の最後のチケットだったようです。

 

途中30分の休憩を挟んで、約60分ずつの二幕構成。

両幕を通じて、立ち回りや舞踊はもちろん、時事ネタやパロディーを

盛り込んだ分かりやすい内容で、観客を巻き込んでの演出も。

要所で、歌舞伎の醍醐味である大見得が切られ、

その都度客席も盛り上がる大エンターテインメント。

 

この日は大阪公演千秋楽、六本木歌舞伎・座頭市としては、

東京~名古屋~大阪を経て大千秋楽だったので、

最後のカーテンコールでは何度も幕があがり、

とても満足度の高い歌舞伎鑑賞でした。

 

これを機に、古典歌舞伎も見てみたいと思わせるところが、

新作歌舞伎を上演する意義でもあるのでしょうか。

400年という長い歴史を継承する伝統芸能でありつつ、

いかに伝統を次代に繋いでいくか、

歌舞伎人の強い意志とプロ意識、一般とは画する精神性を

改めて尊敬した一日でした。

 

 


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夏休み3日目

 

8月13日。

予定のない日曜日。
涼しい朝のうちに前日のドライブで
久しぶりにカメラで撮った滝の写真を取り込んだり、
ブログを書いたり。

 

それから本屋に行って、
購入を先延ばしに待っていた本を買い求めました。
遅ればせですが村上春樹の『騎乗団長殺し』。

 

村上春樹氏の作品は全作品持っていて、
カナダto/fromの引越しの際、
やむなく愛読書を厳選した時でもずっと手放さずに
どの作品も折りあるたびに何度も読み返してきました。

 

カナダ在住の間は、
新刊が発行されてもすぐには買うことができず、
日本に帰国する度にまとめて買って
重くてもスーツケースに入れて自分で持ち帰っていたので、
今でも社会の流れに乗って求めるわけでもなく、
本当に自分が読みたい時にしっかり読みたいのです。

 

そのために椅子も買ったし、
夏休みの計画に組み込んでいました。

 

が、結局やはり勿体無くて読めません。
いつもそうなんです。
最初に手にとって読み始めたら、
思わず顔がにやけていて
でも数行のうちに本を閉じてしまいます。
なぜか、勿体無くて仕方がない。

 

そんなわけで結局図書館で借りてきた
スタンダールの『赤と黒』を読むことにしました。
夏休みの読書は古典かな、と。

 

午後は、ずっと気になりながら放置していた
体重計の電池を買ってきてついに交換。
1年半ぶりに数字が表示されました!

 

気になりながら放置していた体重を直視。
去年の夏の健康診断の時より4キロも増えていました!
やっぱり…。

 

冬の頃からパンツがキツイ?と思っていたけど、
重ね着のせいだと気にせず、
季節が変わって薄着になると、
重ね着なんてしていなくても細身のパンツは入らない!

 

我が家には姿見がないので、
自分で全身を見る事がないのです。
だから気づかぬふりし放題。

 

来週、今年の健康診断なので、
その時には分かるからいいやと思っていたけれど、
「体重の増加幅が気になるので体重計で日々確認してください」
と指導されそうな気がして、先を読んで準備したらやっぱり。
数値は嘘をつきません。

 

気にし過ぎも気にしなさ過ぎもよくないので、
ほどほどに自覚しつつ、
これも老化現象の一つと捉えて健康管理に気をつけます。

 

 

夏休み2日目

 

12日(土)。

妹家族とドライブに行きました。

久しぶりに姪っ子も一緒に出掛ける予定でしたが

当日迎えに来てくれた車内には甥っ子と妹夫婦のみ。

夏休みの宿題をやると当日朝に不参加表明したそうです。

残念だけどそんな年頃でしょうか。

いつもとおり甥っ子と大人3人のお出かけとなりました。

 

さて、8時すぎに西宮を出発して、

宝塚経由で向かったのは岡山の蒜山高原

前日候補に挙がった以下の行き先から選ばれました。

・硬いところで伊勢神宮

・京都の美山もいいね

・遠いけど蒜山高原

・和歌山白浜もいいかも

 

青い空と濃い緑に囲まれる自動車道を快速に飛ばして11時頃。

トンネルを抜けていよいよ蒜山高原に到着するとまさかの雨!

最近は集中豪雨が多いので一時的な雨ですぐ止むだろうと、

小雨が当たるか当たらないかのうちに、

まずは道の駅「蒜山高原」で資料を集めて行先選びです。

 

すぐ目の前に「自然牧場公園」との看板があったので、

軽く散歩をしてみようと公園の中を歩き始めた途端に、

確実に雨が強くなってきました。

仕方ないので引き返して車に戻り「ひるぜんジャージーランド」へ。

ナチュラルチーズやヨーグルトの製造工程を見学したり

製品を購入できる屋内施設ということで、

同じように雨を避ける人達で狭い売り場は大混雑です。

 

蒜山三座に囲まれたこの施設は、

工場よりもジャージー牛を放牧する敷地が広大で、

良い天気であれば、青い空と雄大な山を背景に

のんびりと草を食む牛の姿が牧歌的で、

その風景を眺めることが楽しみだったのですが、

あいにくの雨でその風景もなし。

仕方ないね、と車に乗って「ハーブガーデン ハービル」へ。

 

蒜山三座を大パノラマで望む雄大な大地のもと、

四季折々の草花やハーブを丘陵一面に敷き詰めた空中庭園

呼び込むここでも、あいにくの天気でその景色がよく見えません。

ちょっと残念だけど、暑いよりマシかと少し歩き、

お昼を食べている間に天候が回復することを期待して、

蒜山高原エリアに戻ってランチを食べることにしました。

 

「タンチョウの里」と呼ばれるところでタンチョウを檻越しに見てから、

近くにあった真新しいおしゃれな建物の食事処を訪ねるも長蛇の列、

結局、休暇村併設のレストランで簡単な食事を取りました。

 

昼食が終わってガソリンを入れてそろそろ2時。

青い空は望めないので蒜山高原は後にして、

同じ市内にあるらしい神庭の滝を見に行くことにしました。

 

車を出して米子自走車道を戻り始めると、

トンネルを超えたら青空と緑の山々。

蒜山高原でもこんな天気だったらよかったのにね、と

言わずにはいられない気持ちは皆同じ。

でも、一番よかったのは、陽が差していないおかげで、

びっくりするくらい涼しく肌寒いくらいだったのです。

避暑地に来たかいがあったと思いなおして次に向かう滝を楽しみに。

 

思ったより奥まった渓谷にある滝は、

中国地方随一のスケールを誇る名瀑とのことで

辺り一帯が自然公園に指定されているそうですが、

高い樹木の間から光が差し込み川のせせらぎが爽やかで、

長くはない滝までの舗装道を歩くのもとても気持ちよく、

全く期待以上でした。

 

ちなみに園内は大阪大学の手で餌付けされた

200匹ほどの野生の猿がいるそうですが、

料金所で「今日はサルはいません」の張り紙。

野生なのにどこへ?

 

というわけで、最後に滝を満喫して本日の行程は終了。

4時頃からまた快速に飛ばしてあっという間に神戸に戻ることができました。

渋滞は市内に入ってから。

六甲トンネルと地元の一般道で思いのほか足止めを食らい、

姪っ子指定の目標の6時にはわずかに間に合いませんでしたが、

6時半までには家に辿り着きました。

約10時間のドライブ旅行。

楽しい一日を本当にありがとう!!!

 


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夏休み1日目

 

 

夏休み初日の11日(金)。

母と叔母に便乗し、母方のお墓参りに行きました。

 

朝9時前に西宮を出発して途中の駅で母と合流、

三宮駅で三宮・姫路1dayチケットを購入して直通特急に乗り、

京都からJRの叔母とも明石駅でうまく合流して播磨町へ。

幼い頃は遠くに感じた祖母のところへあっという間に着きました。

 

駅まで叔父が車で迎えに来てくれて、まずはお墓に参ります。

日常馴染みがないお線香や供花に懐かしさやお盆らしさを感じながら、

手短にお参りを済ませて叔父の家に向かい、お仏壇にも手を合わせました。

 

その後、叔母たちとひとしきり世間話をして、

せっかくだからと近くのステーキハウスに連れて行ってもらいました。

贅沢なステーキランチ。

突然便乗してお墓参りに来ただけなのに恐縮です。

 

こうして親戚に会ったりすることも、

今では年に一度あればいいくらい。

冠婚葬祭のときだけ集まるようになっている中、

貴重で有り難い一日を過ごさせていただいたと感謝です。

家族って本当に有り難い。

 


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